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第38回 未来の自動車は燃料電池、電気自動車が中心になるが…

2015-01-20

経済ジャーナリスト 須田慎一郎が徹底予想!

株式投資というのは、他の投資家と同じような発想をしていたのでは、絶対に多くの利益を出すことはできない。投資にあたっては、物事を一ひねり、二ひねりしてみることが必要だと言えよう。

例えば、先週15日、トヨタ自動車の燃料電池自動車(水素自動車)「ミライ」の市販第1号車の納車式が東京・永田町の首相官邸で行われた。安倍首相はさっそく試乗し、「いよいよ水素時代が幕開けする。さらなる規制改革と技術開発の2本立てで前進させていきたい」とコメントしたのである。

今後、トヨタ自動車は、こうした政治サイドの全面的なバックアップを受ける形で、「ミライ」の本格生産に乗り出す方針だ。

このニュースに接して、トヨタ自動車株の買いに動くのは、大多数の投資家の行動パターンだ。しかし、プロたちはそんなことはとっくのとうに織り込んでトヨタ株を買っている。ここは「一ひねり、二ひねり」が必要だ。

これから、燃料電池、電気自動車が未来の自動車において中心になってくるのは確かだろう。中でも、トヨタとホンダは世界で最高水準の技術を持つが、まず「ミライ」が大きく普及していくためには、どうしても「水素スタンド」が全国各地に設置される必要がある。ところが、この「水素スタンド」は、現時点で全国にたった4ヵ所しかなく、このことが「ミライ」を本格的に普及させていく上で、最も大きな障害となっている。

もちろん、このことはトヨタ自動車も、そして安倍官邸も充分に認識しており、安倍官邸は今後、政策的に「水素スタンド」の数を増やしていく方針を打ち出している。具体的には、次年度予算案で、水素スタンドの整備コストの低減などを図ることを目的に、41.5億円の予算が計上されている。

加えて国は、日本最大のガソリンスタンド網を持つ「JXホールディングス」を全面的にバックアップすることで、この「水素スタンド」の整備を一気に進めていく方針を内々に固めている。

こうした状況を踏まえると、JXホールディングス株により大きな魅力を感じるのではないか。さて、読者の皆さんは、どのような発想をするだろうか。


須田慎一郎(すだ しんいちろう) プロフィール
1961年、東京生まれ
経済ジャーナリスト。日本大学経済学部卒。経済紙の記者を経て、フリー・ジャーナリストに。「夕刊フジ」「週刊ポスト」「週刊新潮」などで執筆活動を続ける傍ら、テレビ朝日「ビートたけしのTVタックル」、読売テレビ「たかじんのそこまで言って委員会」、テレビ大阪「たかじん NO マネー」、ニッポン放送「あさラジ」他、テレビ、ラジオの報道番組等で活躍中。 また、平成19年から24年まで、内閣府、多重債務者対策本部有識者会議委員を務める。政界、官界、財界での豊富な人脈を基に、数々のスクープを連発している。

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