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アベノミクス「地獄の値上げラッシュ」と「損をしない対処法」

[週刊大衆02月09日号]

昨春の消費税率アップ以降、ただでさえさみしい懐事情。さらなる打撃が家庭生活に。(秘)裏ワザで、切り抜けよう!!

「キャバクラに行く回数を減らしました」
「風俗では延長しないと、固く心に決めています」
などなど、サラリーマンのメッカ・新橋で、お父サンたちは"男の節約術"を誇らしげに語っているが、そんな家計防衛術(!?)を嘲笑(あざわら)うように、年明け早々、再び怒濤の値上げラッシュが庶民を襲っている――。

「安倍首相は、"もう少し我慢すれば、実質賃金が上昇し、庶民にも恩恵が行き渡る"と明言しています。ですが、今や多くの人々は、その経済政策の前途に暗雲を見て、首相の"(アベノミクスは)道半ば"の言に不信を抱き始めています」(全国紙経済部記者)
実際、昨年4月の消費税アップ(5%から8%へ)以降、便乗値上げも含めて諸物価が高騰。市井の民は、地獄の底に叩き落とされた。
「なのに今回は、それに輪をかけた物価高が予想されています。まさに"値上げの嵐"です」(前同)

ほとんどの原因は、アベノミクスの副作用である"円安"だという。
「民主党政権時の2011年には1ドル=80円程度だったが、円安へと推移し、今や1ドル=120円程度。原材料をすべて輸入品でまかなうとすると、生産コストは、単純計算で1.5倍に押し上げられています。さすがに、企業努力でどうにかできる範囲を超えています」(同)

それにしても、昨年からこの1月にかけての値上げラッシュは、凄まじいばかりだった。
「昨年7月、雪印メグミルクの食卓の"必需品"乳製品の衝撃値上げ(2~4%)から始まり、以後、あのユニクロまでもが追随。また、吉野家をはじめ、サラリーマンの昼食の最後の砦だった牛丼も、各社が値上げへ揃い踏み。我々は、どこで何を食べたらいいかわからず"昼食難民"と化しつつあります」(都内の40代会社員)
そんな中、さらなる衝撃が。国内に250店舗以上を展開する定食レストラン・やよい軒が価格変更、メニューの約7割の値上げを断行したのだ(和風ハンバーグ定食が690円から760円に!)。

また、庶民のスタミナ補給基地・餃子の王将も、昨年10月、餃子やチャーハン、ラーメンなど約40品の値段を続々とアップ。
「この1月には、カップ麺や即席麺にも余波が押し寄せました。カップヌードル(日清食品)、サッポロ一番(サンヨー食品)、チャルメラ(明星食品)、など、軒並み3~8%ものアップです」(前出・全国紙記者)
各社、値上げの理由を「原材料費や物流コストの上昇」と、一様に口を揃える。

「それだけではありません。お父サンたちの楽しみだったアルコール類。たとえば、輸入ワインや紹興酒も、値上げの波には逆らえませんでした」(前同)
キッコーマン食品が、1月1日から輸入ワイン36品目を平均8%値上げ。紹興酒も、国内シェアトップの宝酒造を筆頭に各社、値上げへ踏み切った。
これで驚いてはいけない。
2月以降も、さらなる怒濤の"地獄の値上げラッシュ"が庶民を襲うのだ。

まず、数々の冷凍食品。
すでに日本水産は「若鶏のから揚げ」など冷凍食品約70品目を3~15%引き上げ済みだが、来る2月1日、各社が一斉値上げ。
味の素冷凍食品――焼売、鶏肉、豚肉加工品、コロッケ、その他の調理品(国内産8%、海外産5%アップ)。
テーブルマーク(旧・加ト吉)――冷凍食品約720品のうち、約590品を3~10%値上げ。
3月1日からは、日清食品冷凍も、冷凍食品48品を6~14%アップ。

「国民食のカレーも同様です。大手のハウス食品は、主力のバーモントカレーを295円から318円へとするのを手始めに、計159品目を8~10%アップ。また、子どもが好きなケチャップも、デルモンテやカモメが4月1日から4~10%引き上げます」(流通業界紙記者)
さらに、ささやかな贅沢
――炬燵(こたつ)でミカンならぬ、炬燵でアイス――にも大幅な見直しが迫られる。
森永乳業や江崎グリコがアイスクリームの値上げを相次いで発表したからだ。

また、ウイスキーも、今後は控えざるを得なくなる。
来る4月1日から、サントリー酒類がウイスキーを16~25%値上げするのだ。
「"山崎12年"は、7000円から8500円に上がるそうです」(前同)
一方、ビールより税率が低く、我ら庶民生活に安くてウマい潤いを与えてくれる発泡酒や第3のビールも危ない。現在、値上げ具体案は先送りとなってはいるが、近い将来の引き上げは確実と見られている。

「昨秋、自民党税制調査会の野田毅会長は、ビールとの税率格差を"是正は必要"と明言。今夏にも酒税法の改正案を発表すべく、各方面で調整を進めていますが、税率がビールと同等になれば、発泡酒や第3のビールは、ビールと同程度の価格になってしまいます」(同)
桜の季節の4月には、さらなる衝撃波が到来する。
「店舗数約500、日本有数のラーメン店を展開する幸楽苑が、約10年間、看板商品だった290円(税抜き)の"中華そば"を販売中止。以後、500円台の新しょうゆラーメンに主力商品を切り替えます」(飲食店コンサルタント)

加えて、生活用品にも値上げは波及する。たとえば、日本毛織が学生服用の冬物生地を4月1日から、夏物生地は6月1日から、一律7%の値上げを決定。
「ユニクロを展開するファーストリテイリングも、昨年8月に5%アップしたにもかかわらず、さらなる価格引き上げを検討しているといいます」(前出・流通業界紙記者)
ニッセイ基礎研究所の矢嶋康次チーフエコノミストが言う。
「アベノミクスが発動して2年が経ち、光だけでなく、"影の部分"もクローズアップされてきました。それは、賃金上昇を上回る物価上昇、格差の拡大、見えなくなった財政悪化と市場規律の喪失などです」

その"影の部分"が今、大きなツケとなって我々を苦しめているのだ。
経済評論家の森永卓郎氏は、こう指摘する。
「庶民を苦しめている物価上昇ですが、その大きな要因である円安は今後も改善する兆しはありません」
末恐ろしい予測の中、私たちにできる生活防衛策はあるのか?

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