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金正恩第一書記に迫る「ポロニウム210」北朝鮮 全王朝三代 暗殺秘史

[週刊大衆01月20日号]

昨年12月13日、北朝鮮の張成沢国防委員会副委員長が公開処刑された、というニュースが駆け巡った。
「張成沢は金正恩の側近中の側近でしたが、クーデターを画策していたようです。ただ軍部を掌握できていなかったため、軍幹部から寸前で情報が漏れたんです」(外交評論家・小関哲哉氏)

北朝鮮に関する著書の多い萩原遼氏も、張氏は軍部と反目していたと語る。
「この処刑劇は張氏の改革開放路線と、軍の強行派が牛耳る先軍政治派との路線闘争の一部です。遠からず、改革開放派が巻返しを図るはずです」

張氏の処刑で、情勢不安を自ら露見させた北朝鮮金正恩政権は、決して盤石ではないようだ。

そんな北朝鮮には、暗殺の血塗れの裏面史が存在するという。
金正恩第1書記の祖父、故・金日成国家主席、父親である故・金正日総書記の死をめぐっても、ある疑惑が囁かれている。

両氏は病死ではなく、暗殺されたというのだ。
前出の萩原氏が言う。
「金日成が亡くなったのは94年の7月。当時、金日成は外交では米朝交渉を直前に控えていました。国内では食料配給を増やそうと穀物生産の増加、火力発電の強化を打ち出していました」

ところが、当時ナンバー2の座にあった金正日は、核兵器の開発を主張。
米朝交渉では、軽水炉の建設資金を引き出そうと画策していた。

つまり、金親子は鋭く対立していたのだ。
「米朝交渉が2日後に迫ったときのこと。自論が通せないと焦った金正日は、軍内部の側近に、父親である金日成殺しを指示したと私は考えます」(前同)

それから17年後の2011年12月。
専用列車の中で、心筋梗塞のため金正日総書記は亡くなった。
だが、その日、専用列車は平壌から動いていなかったことが、アメリカの衛星写真で判明している。
「この報道をきっかけに、"金正日は暗殺されたのではないか"という噂が立ったんです」(外信部記者)

ならば、金正恩第1書記にも暗殺の危機が!?
「党や軍には、金正恩を世間知らずの若造と見下す幹部も多くいるといいます。彼らは中国かロシアのいずれかに後ろ盾を持っており、気脈を通じています。もし、病死に見せかけて金正恩を排除するなら、ポロニウム210等を使用する可能性もありますね」(軍事ライター・黒鉦英夫氏)

ポロニウム210は、1億分の1グラムで致死量に達する放射性物質。
04年に死亡したPLOのアラファト議長や、06年に死亡した亡命ロシア人のリトビネンコ氏(元KGB職員)の体内から検出された猛毒である。

若き三代目の身に何かあれば、極東の不安定要素はさらに増すことになる――。

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