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総力特集 アジア情勢大分析!中国没落で日本がNo.1に返り咲く! vol.2

[週刊大衆1月21日号]

「実は、日本は原発に頼る必要などないんです。なぜなら、わが国周辺の海域には、現在、確認されているだけでも、国内の天然ガス使用量の100年分にも匹敵するメタンハイドレートが眠っており、しかも、すでに実用化のメドが立っているからです」

こう語るのは、『メタンハイドレート――日本を救う次世代エネルギーの大本命』(学研)の著書もあるジャーナリストの有賀訓氏。

メタンハイドレートとは天然ガスの主成分メタンを大量に含んだ氷状の結晶。太陽光や風力、地熱発電に比べても生産エネルギー量は多く、その埋蔵量は、原油、石炭、天然ガスを合わせたものの2倍もあるという。

陸地より、海の底に眠っている量のほうが圧倒的に多いのも特徴の一つ。
「海底の中でも、大地震の原因になる大陸間プレート境界付近などの大陸棚に多く、それは地震大国のわが国周辺に多いことを意味します」(前同)

驚くなかれ、実は日本は"ポスト石油"の資源大国だというのだ。
「調査の結果、静岡県沖から和歌山県沖に広がる東部南海トラフ海域の水深700~2000メートル、それに日本海側は富山湾のもっと浅い海底下が、特に有望な地域のようです」(同)

すでに経済産業省が音頭を取り、01年7月から官・民・学の三者共同で実用化に向け、本格的な調査・研究を進めている。順調にいけば、2018年にも商業生産に向けた技術地盤が整備される見込みだ。
「生産コストは、天然ガスの3分の1程度に抑えられそうです」(同)

メタンハイドレートの存在自体は、すでに1960年代にわかっていた。それにもかかわらず、最近まで実用化の動きが遅れた大きな要因は、眠っているのが深い海底をさらに500~1000メートルも掘り下げた場所という、採掘の困難さがあった。
「しかも、原油などと違ってすぐ気化するので、タンカー輸送ができなかった。しかし、すでに掘削技術や輸送方法にはメドが立ちました。富山湾海底のメタンハイドレート田などは、海岸沿いにパイプラインを引くことも可能でしょう」(同)

実用化への研究には、米国をはじめとした諸大国も参加しているが、「日本は03年に400億円を投じて、最新鋭の掘削船『ちきゅう』を完成させました。一方、米国などは石油メジャーの力が強く、実用化に、いまひとつ消極的なようです」(同)と、現在は実用化寸前まで漕ぎつけているだけでなく、技術的に主導権を握っているのが日本だというのだ。

さらに、わが国の有望資源はメタンハイドレートにとどまらない。実は、日本はプラチナの"埋蔵量"が世界3位。金、銀、イリジウムに至っては世界1位だという。
「天然資源が乏しいことの怪我の功名で、日本の"資源循環"型ビジネス技術は世界ナンバーワン。金を例に取ると、金山の鉱石でも1トンから20グラムしか採れません。これに対し、わが国の金抽出技術を持ってすれば、廃棄済み携帯電話1トン(約1万台)から、15倍の300グラムも回収できるんです」(経済産業省詰め記者)

そして、日本の資源回収=「都市鉱山」の金の埋蔵量は、天然鉱山1位の南アフリカをも凌ぐ。世界の埋蔵量の20%近くを占めているのである。

このように、エネルギー・資源分野において、日本の持つポテンシャルは計り知れないものがあるのだ。

1月18日公開のvol.3に続く・・・。

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