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大量発生!「新型 殺人ウイルス」恐怖の正体 vol.2

[週刊大衆1月28日号]

致死率が5割を超えるというエボラ出血熱は、もっと深刻だ。これまでは、患者の血液や体液などに接触した場合に感染すると見られていた。だが、昨年7月にアフリカのコンゴ、ウガンダで感染したケースでは、なんと「空気感染の疑いがある」との専門家の指摘が出ているのだ。
「エボラ出血熱は潜伏期間が最短で2日です。処置の遅れによって、致死率が90%以上になる可能性も……」(厚労省担当記者)

西ナイル熱は、蚊によって伝染し、頭痛や高熱くらいの症状で済めばいいが、痙攣や麻痺など重症になれば、死に至ることも。
「昨年8月には、米・テキサス州を中心に大発生。1000件を超える感染が確認され、41名が死亡しました。アメリカのような文明国でも、ひとたび感染爆発が起これば、なす術がないことが露呈しましたが、人口密度の高い日本で同じことが起これば、被害はさらに大きくなるでしょう」(前同)

一方で、ウイルスと違って細胞を持ち、自ら繁殖能力があるのが細菌や真菌(カビ)、微生物だ。これらが引き起こす感染症も、ウイルスに負けず劣らず深刻なものがある。
「昨年10月、WHOはパキスタン南部で、アメーバによる脳炎で、10名が死亡したことを発表しました」(通信社記者)

このアメーバは、別名フォーラーネグレリア。
「死亡した人々は、汚染された水と一緒に鼻腔から入ったこのアメーバによって、短期間のうちに中枢神経が冒され、昏睡に陥ったそうです。人から人への感染はないものの、致死率は98%という報道もありました」(前同)

ウイルス同様、強毒性へ突然変異し、甚大な被害をまき散らしたのがクリプトコッカス・ガッティという真菌。この菌株はもともと、南アフリカなど熱帯、亜熱帯に存在していた。ところが10年4月、突然、米・オレゴン州に出現したのだ。
「それまで健康に生活していた人が、空中を浮遊していたこの真菌を吸い込みました。肺の中で増殖したクリプトコッカス・ガッティは、さらに肺周辺の血液に乗って脳に到達。その強い毒性から脳の機能が破壊され、亡くなったのです」(前出・厚労省担当記者)

21件の感染例があり、うち6名が亡くなっている。実に致死率25%強という猛毒真菌なのである。

海外のみならず、日本でも恐ろしいバクテリアの被害が急増している。劇症型溶血性レンサ球菌感染症がその名称だが、一般には"人食いバクテリア"として知られている。
「11年には73人が亡くなっています。発症すると全身が激しい痛みに襲われ、手足がパンパンに腫れます。最悪の場合は手や足などが壊死し、切断せざるを得なくなる。"人食い"と呼ばれるゆえんです」(前同)

早い場合は数時間で死に至るのだという。
「環境破壊や温暖化が進む現代は、ウイルスや細菌の変異に拍車がかかっている状態。地球上にもっと恐ろしいものが登場しても不思議じゃありません」(同)

人類にとって最大の敵は、核兵器などではなく、この"見えない殺人者"なのかもしれない。

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