日刊大衆TOP 社会

橋下徹と安倍晋三「石原慎太郎潰し」密約ウラ側 vol.1

[週刊大衆2月4日号]

永田町の未来を占う注目の会談が開催された。
「1月11日、安倍晋三首相が大阪市内のホテルまで出向き、関西の雄・橋下徹大阪市長(日本維新の会代表代行)と持った会談がソレです。日本維新の会の松井一郎幹事長も同席しました。時間も約25分間と長くはなかったものの、この3者会談のインパクトは強烈でした」(全国紙政治部デスク)

終了後、安倍首相は、「12年度補正予算案と13年度予算案の早期成立に向けた協力を要請した」と明かし、橋下氏は「完全な野党のように"反対反対"は、もうやらない」と、安倍政権への協力を明言。

だが、この会談の"ウラ"を巡って、永田町では様々な憶測が飛び交っている。
「法案通過のために維新の会の協力を得たいだけであれば、目と鼻の先にいる元都知事の石原慎太郎日本維新の会代表と会って要請すればいいし、それが筋。なのに、安倍首相は石原氏のメンツを公然と潰すかのように、頭越しに橋下氏と直接会談。首相就任早々の超多忙なこの時期、なぜ、首相はわざわざ"大阪詣で"をしてまで、橋下氏と会ったのか。普通では考えられない事態に、永田町では"何か相当な意味がある"と、騒然となったんです」(自民党中堅議員)

表沙汰になることのなかった安倍首相の狙い――政治評論家の浅川博忠氏は、こう分析する。
「大きく分けて2つの理由が考えられます。一つは、自身が述べているように、補正予算成立への協力を頼むこと。法案を無事、衆参院で通過させることです。もうひとつが、7月の参院選を前に、民主党が中心となって進めている"反自民勢力一本化"への牽制であり、分断工作です。いうなれば、"数"が欲しい」

政治ジャーナリストの安積明子氏は、こう指摘する。
「先の衆院選で54議席を獲得した日本維新の会と協力し、次期参院選以降の国会運営をスムーズにすることが、今回、安倍首相が大阪を訪問した最大の目的。首相の究極の目的は憲法改正。そのためにも、今夏の参院選での躍進が確実な維新の会との連携が、何より大事だと判断してのことです」

"密約"が結ばれていても少しもおかしくない、この会談。近い将来を見越したうえでの行動というわけだが、気になるのは、無視されている石原"代表"の存在だ。
「石原氏は現在、衆院選での全国行脚の疲れもあり、ヘトヘト状態にあります。また、石原伸晃環境相、石原宏高衆院議員ら息子2人が自民党に人質(ともに自民党議員)に取られており、野党党首としての倒閣行動も自由にならない状況。それに、石原氏の野望"(先の)衆院選で維新が3桁の議席を確保して一気に総理狙い"が潰えたいま、燃え尽き症候群状態にもあります」(前出・浅川氏)

昨年10月、都知事を辞し、太陽の党を結党。その後、即、橋下維新に合流してヤル気満々だった石原氏。両者の当初の狙いは、衆院選でさらなる風を起こし、大勝すること。「400人擁立、過半数獲得」と息巻いている時期もあった。
「先の衆院選で、橋下氏は石原氏の人気を当て込み、代表に擁立しました。ところが、石原氏の高齢女性を蔑視する"ババア発言"。これで世論を一挙に敵に回し、女性票が維新から離れ、大失速に繫がっていきました」(維新の会関係者)

結果は、期待外れの54議席に終わり、内部崩壊が始まるきっかけとなる。
「先の衆院選以降、日本維新の会は、東の石原グループ(旧・太陽)と、西の橋下維新グループの間で軋轢が深くなりました。個々の政策はもとより、そもそも西と東とでは思想・信条もまるっきり違うんです。現在、維新内部では"このままでは旧・太陽側に牛耳られる"との危機感が充満しています。彼ら"西軍"は旧・太陽系議員たちの封じ込めを狙っており、今回の3者会談も"自分たちが主流だ"というアピールに繫がったわけです」(ベテラン政治記者)

1月29日公開のvol.2に続く・・・。

この記事が気に入ったら
をしよう

いいね!

@taishujpさんをフォロー

大衆のオススメ


オススメタグ


人気記事ベスト10


日刊大衆公式チャンネル


Copyright(C) 日刊大衆 Futabasha Publishers Ltd. All rights Reserved.