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風邪でとりあえず「抗生物質」や「胃薬」は ダメ医師の証拠

「病院の処方薬はこんなに危ない!」と警鐘を鳴らすのは近藤誠がん研究所 所長の近藤誠氏だ。その他の専門家の意見を加えつつ、現代の医療のありかたに疑問を投げかける書籍『ダマされないための完全お薬ガイド2015』から、一部を抜粋してお届けする。

「とりあえず、薬を出しておきましょう」
風邪で病院にかかり、医師からそういわれた経験のある人は、多いのではないでしょうか。
そんなときにはぜひ、薬局で渡される説明書やインターネットなどで、処方された薬をチェックしてみてください。「抗生物質」や「胃薬」、「整腸剤」などを出されていることも多いはずです。もしそうだとしたら、その医師にかかるのはやめたほうがいいかもしれません。なぜなら、ほとんどの風邪に抗生物質は「不要」だからです。

そもそも「風邪」とは、鼻水、鼻づまり、のどの痛み、咳、たん、発熱、頭痛などの症状を引き起こす感染症の総称なのですが、その原因のほとんどはウイルスです。抗生物質は細菌を殺す薬なので、風邪のウイルスには効きません。にもかかわらず、日本ではいまでも、風邪に抗生物質を処方する医師が多いと指摘されています。なぜ、「とりあえず」抗生物質を出すのでしょうか。それには、「風邪でも一部に細菌が原因のものがあるから」「風邪をこじらせて細菌が原因の肺炎になるのを防ぐため」といった理由があげられています。

しかし、風邪に抗生物質を使ってもあまり効果がないことは、すでに多くの臨床試験で証明ずみです。それどころか、腹痛や下痢などの副作用に苦しむ人が増えるというデータもあるのです。実際、世界の医療政策に大きな影響力のあるアメリカの疾病予防対策センター(CDC)は、「ゲット・スマート(賢くなろう)」というキャンペーンをはり、ホームページで「風邪、インフルエンザ、ほとんどの咳や気管支炎には抗生物質は有害無益」と呼びかけています。

また、イギリスやフランスの政府も、同様の呼びかけを国民に対して行っています。風邪への抗生物質の乱用は日本だけの問題ではなく、海外でも同様であることがわかります。
抗生物質は風邪に効かないだけでなく、「胃の粘膜を傷つけて吐き気をもよおす」「善玉の腸内細菌まで殺して下痢を引き起こす」副作用もあります。胃薬や整腸剤などが一緒に処方されるのはこのためです。しかし、そもそも抗生物質が無駄なわけですから、胃薬や整腸剤は「無駄のうえに無駄」
を重ねていることになります。さらには、症状を訴えるたびに、鼻水の薬、たんの薬、咳止め、頭痛薬、解熱剤……と、薬の種類や量を増やす医師がいないでしょうか。実はこれは、とても恐ろしいことなのです。薬は薬同士で作用を及ぼすことがあり、思わぬ副作用を引き起こすことがあるからです。

たとえば、抗生物質や解熱剤(非ステロイド性抗炎症薬)には、皮膚や粘膜のただれが全身に広がり、失明や死亡することもある「スティーブンス・ジョンソン症候群」という恐ろしい副作用があります。ごく稀にしか起こらないこととはいえ、市販の風邪薬でさえこの例が報告されているのは事実です。

薬の量や種類が増えるほど、こうしたリスクが高まります。「たかが風邪薬」と絶対になめてはいけないのです。


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『病院の処方薬はこんなに危ない! ダマされないための完全お薬ガイド2015』(EDGE編集部/双葉社)

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