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習近平が仕掛ける「戦後70年」日中水面下バトル

[週刊大衆03月30日号]

戦後70年の節目を迎える今年。安倍政権誕生後、火種がくすぶり続けている日中関係だが、ここにきて緊張感が増している。
「再び火がついたのは3月8日です。中国の王毅外相が、北京で開催中の全人代(日本の国会に相当)に合わせて記者会見を開いた。『抗日戦争勝利記念日』に北京で行う式典にプーチン大統領や朴槿恵大統領、さらにオバマ大統領にも出席を打診する、と述べました」(全国紙北京特派員)

中国では毎年9月3日を『抗日戦争勝利記念日』と位置づけ、国を挙げてさまざまな行事を開催している。今年は戦後70年目にあたることから、例年になく大規模なものになるという。
「その記者会見で"日本の安倍首相は招待するのか"という質問が出たんです。すると、王毅外相は冷めた顔で"誰でも誠意を持ってくるならば歓迎する"と否定しませんでした。ただ、会見では歴史認識などを含めてさんざん日本政府を批判しておいて"来たいならどうぞ"と言われてもねえ(笑)」(同特派員)

王毅外相の発言に対し、菅官房長官は「一外相の発言で仮定の話であり、政府の立場でコメントは控えたい」と述べるにとどめた。
「菅さんの言葉の真意は、相手にしない、歯牙にもかけないというわけですよ。そもそも、抗日行事に安倍首相が出席するはずがありませんしね。今夏、安倍首相は戦後70年談話を発表します。現在、有識者による議論が続いていますが、注目されているは村山談話の"植民地支配と侵略やお詫び"といった言葉を引き継ぐのかどうか。王毅外相の発言は、安倍談話への牽制球でもあったわけです」(官邸担当記者)

こうした"舌戦外交"の裏には、中国政府のドス黒い思惑があるという。
「ここ最近、中国は戦後70年を利用した国際外交を活発化させています。国連で日本の歴史認識を暗に批判するなど、抗日の歴史を世界にアピールしています。これには、戦争の歴史を利用して、国際社会のプレーヤーとしての地位を高める狙いがある。安倍政権はそれを見抜いているからこそ、中国側の挑発に乗らないようにしている。諸外国は日本の冷静な対応をちゃんと見ていますよ」(外務省関係者)
先の戦争では、日中で数千万人の犠牲者が生まれたと言われる。その死に報いるためにも、両国の明るい未来を願いたいのだが……。

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