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世間を騒がせた重大事件がきっかけ!? 不祥事発覚の裏にあった「隠蔽体質」

[増刊大衆04月28日号]

市民の安全を守るお巡りさんが殺人、誘拐って…相次ぐ警察不祥事「モラル完全崩壊」の深刻裏事情 02

毎年2月~3月になると、なぜか街中で警察官を見かける機会が多い気がする。
「お役所特有の"年度末の帳尻合わせ"の検挙で、点数稼ごうとしてるんじゃないの~!?」という声も聞こえてきそうではあるが、そんなハズはない。春先は凶悪な犯罪や事件が多いと言われる時期。そんなときだからこそ、市民の安全を守るため、取締りを強化してくれているんだ。
……と思いきや、聞き捨てならないニュースが。
今年1月、大阪府では不倫関係にあった交際相手の女性を殺害したとして同府警の巡査長を逮捕。また2月には、群馬県で小学4年女児の誘拐未遂容疑で同県警の巡査を逮捕。
殺人に誘拐……凶悪事件を取り締まる警察官が、なんと凶悪事件を起こしているではないか!?
刑事事件を専門に扱う『アトム法律事務所』の代表・岡野武志弁護士は言う。
「警察による不祥事の多さは、いまに始まったことではありません。昔から多いですよ」これらは一部の警察官のことだと思うが、耳を疑うようなこの実態。どーなってるんだ!? 日本警察!


「最近、警察官の不祥事がしょっちゅう表沙汰になりますが、明らかにされているのは、表に出してもいい事件ばかりです。警察の幹部が"これなら組織に影響はない"と言ったものだけが発表されているんです」

こう語気を強めて主張するのは、警察の内部事情に詳しいジャーナリストの寺澤有氏だ。最近の警察官による不祥事が表面化する背景について、同氏は、こう続ける。
「これらは、あくまで個人の責任を問える事件ばかり。だから上層部が責任を取ったなんて話は、まったく聞かれませんよね」

驚愕の内部事情だが、これはいったい、どういうことなのだろうか。
「90年代後半に警察の不祥事が相次いだことがあったんですが、このあたりから、個人の犯罪に関しては幹部の責任を不問にする代わりに不祥事を公表させるような不文律が、出来上がったようです」(前同)

1996年には、神奈川県警の警部補が不倫相手との覚醒剤使用を組織的に隠蔽。尿から覚醒剤反応が検出できなくなるまで、警部補をホテルに軟禁した。また、99年の桶川ストーカー事件では、埼玉県警上尾署が受け取っていた告訴状を、被害者に取り下げるよう要請したり、それを拒否されたら、勝手に「被害届」に改ざんしたりするなどの隠蔽工作が発覚した。

「告訴も被害届も"捜査当局に被害を申告する"という意味では同じです。ただ、告訴のほうがその後の内部手続きが煩雑なため、警察はなかなか告訴を受けたがりません」(前出・岡野氏)

こういった不祥事の発覚により、ようやく警察も改革をせざるを得なくなったわけだが、その弊害もあるという。
「個人の責任というのが、拡大解釈されている傾向があります。なんでもかんでも、上が責任を取らないんです」(前出・寺澤氏)

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