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“民主党DVD抹殺事件”も発覚! いまだ続く原子力ムラ「悪魔の支配力」 vol.2

[週刊大衆06月25日号]

そして、学者だ。
前出・樋口氏の著書の中に『原発と闘う-岩佐原発被曝裁判の記録』がある。
水道工事業者の作業員が、なんの安全教育もされず、原発の格納容器近くで作業させられ、被曝した事件を追ったものだ。
「体調不良を訴えた作業員を、大阪大学病院は放射線の影響しか考えられないと断定しました。しかし、訴えられた電力会社は被曝の可能性を認めなかった。裁判は一、二審で作業員側が敗訴、上告も棄却されました」(前同)

敗因は東大の御用学者が電力会社側に立ち、体調不良と被曝の因果関係を否定したことだったという。
「原発以外、どこで被曝するというんですか。原発を擁護する研究を続け、教授のポストをもらう学者もそうですが、原発ムラの住人に、そんな電力会社側の主張を認めた司法も入れてもらいたい。最後の砦、司法まで彼らの味方なんですから、原子力ムラは、もはや怖いものなしです」(同)

最後は第4の権力、マスコミだ。
04年、東電のたび重なる福島原発における事故隠しを問題視し、新聞で原発批判を繰り広げた佐藤栄佐久・前福島県知事は、意外なところから攻撃を受けたという。
「その報復かどうか定かではありませんが、佐藤前知事は06年、ダム建設に絡んで、ゼネコンから賄賂を受け取ったとし、収賄罪で逮捕されました。その記事を書いた記者が原発政策担当の記者だったことから、一部では原子力ムラからの圧力だったという話も囁かれました」(前出・社会部記者)
地方自治体の首長でさえも、原子力ムラに刃向かうことは許されないのだ。

マスコミと電力会社の癒着を、前出・田中氏はこう指摘する。
「東電の接待の一つに“吉原弁当”という言葉があります。東京の色街・吉原で単に“接待”をするだけでなく、1泊させ、朝、高級仕出し弁当まで出すので、そう呼ばれている。大手マスコミ担当者は軒並み、こういう接待を受けてきています」

そもそも、原発を日本に持ち込んだ故・正力松太郎氏は読売新聞中興の祖だったため、原発に対して批判的な報道ができるとはいい難いという指摘もある。

このように、日本を牛耳る原子力ムラの力。
それは冒頭で触れた民主党内で起きた“DVD抹殺事件”でもわかるように、現在も衰えてはいない。
「原子力ムラが、いまだに力を持っている何よりの証拠は、福島原発事故で、これだけの犠牲者を出しているにもかかわらず、政府が原発再稼働に向かって突っ走っていることですよ。もはや、原子力ムラの“暴走”は、誰にも止められません」(前出・社会部記者) 

まさに“悪魔の支配力”ともいうべき強大な力を持つ、原子力ムラ。
この集団にメスが入れられ、解体される日は、はたしてやって来るのだろうか。

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