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『絶歌』品切れ続出で注目される「サムの息子法」とは?

『絶歌』品切れ続出で注目される「サムの息子法」とは?

神戸連続児童殺傷事件の加害者、酒鬼薔薇聖人こと少年Aが、自ら犯行理由を綴った『絶歌』。「遺族の気持ちを考えろ」など批判の声が多いにもかかわらず、発売後数日で初版が品切れというなんとも皮肉な状態になっている。そんな中、ネット上で話題になっているのが、アメリカ・ニューヨークの州法「サムの息子法」だ。

サムの息子法とは1977年にアメリカ・ニューヨークで若い女性やカップルら6人が襲われた、連続猟奇殺人事件がきっかけで制定されたもの。

この事件の犯人、デビッド・バーコウィッツは幼い頃から放火や窃盗を繰り返し、事件後には「Son of Sam(サムの息子)」という署名で支離滅裂な手紙をマスコミに送りつけていたため、そのスキャンダラスな生涯に興味を持った出版社が手記を出版しようと殺到した。そのオファー額はなんと25万ドル(当時のレートで約6700万円)。ニューヨーク州議会はこのクレイジーな騒ぎを収めようと、出版による収入を被害者への保証金にあてることを内容とした、サムの息子法を定めたのである。

要するに犯罪加害者が自分の手記などを出版して利益を得ることを阻止するのが目的の法律である。確かに『絶歌』の発行部数が初版、増刷分を合わせて15万部、少年Aが2000万円以上の印税収入を手にすると聞けば、サムの息子法を日本にも! という声があがるのも当然だろう。
出版の賛否についてはともかく、今回の騒動が被害者の救済について考えるきっかけになったのは、確かなようだ。

『絶歌』品切れ続出で注目される「サムの息子法」とは?

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