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【武豊】 連勝で初重賞Vを飾った楽しみな一頭

[週刊大衆07月06日号]

人生に役立つ勝負師の作法 武豊
連勝で初重賞Vを飾った楽しみな一頭


また一頭、楽しみな馬が現れました。
6月14日に東京競馬場で行われたGⅢ「エプソムC」で優勝した快速馬、エイシンヒカリ(牡4)です。

父 ディープインパクト
母 キャタリナ

体質が弱く、デビューは昨年4月と遅れましたが、そのレースを先行抜け出しで勝つと、2戦目以降は逃げに徹し、連勝街道を驀進。
中でも、ノリさん(横山典弘騎手)が手綱を取った5戦目のオープン特別「アイルランドトロフィー」では、最後の直線で内から外ラチ付近まで大きくヨレたにもかかわらず、2着に3馬身半の圧勝。
僕とコンビを組んだ前走、5月16日、年明け初戦のオープン特別「都大路S」でも、レース前からかなりイレ込みが激しく、「大丈夫かな!?」と心配しましたが、レースではまったく問題なし。ひかり号というよりは、のぞみ号のような速さで、あらためてポテンシャルの高さを証明してくれました。

そして、ここがひとつのポイントになると、強い気持ちで挑んだのが、今回の「エプソムC」です。体も気性面も完成途上。ライバルは、連覇を狙うディサイファに、同じ4歳の上がり馬サトノアラジン……と、強烈なメンバーが揃っていました。

――ここを勝つようなら、この秋の楽しみが広がる。
レース前は、期待と不安が五分と五分。パドックで跨がったときは期待が7、不安が3。それが、返し馬を終え、ゲートに入った瞬間、彼なりに落ち着いている姿を見て、期待8.5、不安1.5に変わっていました。

レースはほぼ完勝と言っていい内容だったと思います。これで8戦7勝。自分の勝つカタチをきっちりと持っている彼が、精神的な強さ、タフさを身につけてくれたら……想像の翼はどこまでも広がります。

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