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野田と東電「狂気の福島第二原発再稼働」衝撃プランvol.1

[週刊大衆07月30日号]

週末の金曜日。永田町は、どんな繁華街やコンサート会場よりも、大勢の人でごった返している――。

「大飯原発再稼働反対!」
老若男女問わず、原発再稼働に反対する人々による抗議活動が、首相官邸前で行なわれているのだ。

「3月から始まった毎週金曜日夕方からの抗議デモは、参加人数が回を重ねるごとに増加。再稼働前日の6月29日には、主催者発表で20万人(警察発表=2万人弱)にまで膨れ上がりました」(全国紙社会部記者)

昨年3月11日に起こった福島第一原発事故以来、国内の原発が再稼働したのは大飯が初めて。それだけに注目度が高いのだが、抗議の声が膨れ上がった背景には、あまりにも杜撰な再稼働決定のプロセスも大きく影響したと見られる。

「かなり強引といえました。2号機と3号機の間を通る断層が、活断層ではないかという専門家の疑問に答えないばかりか、"ベント設備や免震重要棟は3年後に整備する"と関西電力自身がいうのに、政府は"基本的な安全は確認できた"と強弁していたほどです」(全国紙社会部デスク)

さらに事故が起きた際、原発に繋がる道が狭すぎて緊急車両などが通ることができないという指摘もまた、闇に葬られる形に。つまり、"とにもかくにも再稼働ありき"で事態が進行していったのである。

「知事と首相がセレモニー的に会談し、首相が〝地元の理解を得られた.といえば、知事は〝首相が記者会見したから"と、再稼働へのゴーサインを出したのが、この茶番劇の象徴的なシーンでした」(前同)

このようなやり方に、驚くほど多くの市民の怒りが爆発。
彼らの抗議の声が、週末ごとに官邸前に轟いているというわけだ。

「今回のデモが特異なのは、警官隊の一部にデモ隊のシンパがいて、警官隊がデモ隊に拡声器を貸したという経緯があった点。こんなデモは聞いたことがありません」(政府関係者)

デモの広がりは予想をはるかに超え、大きなうねりとなって政権を揺るがそうとしているのだ。

そんななか、大飯原発再稼働問題どころじゃない、衝撃的な情報が編集部に飛び込んで来た。

それが、「東京電力が福島第二原発の再稼働を画策している」という驚くべきものだ。

福島第二原発から北に12キロほどのところにある福島第一原発では、いまだ綱渡りの廃炉作業が続けられている最中である。
俄には信じがたい話だが、その情報は現場の作業員の耳にも伝わっているというのだ。

その詳細をお伝えする前に、まず、福島第一原発(フクイチ)の事故の陰に隠れてあまり知られていない福島第二原発(フクニ)について、おさらいしておこう。

フクニは、3・11の震災時、フクイチ同様に地震の影響を受け、3本ある送電系統のうち2本を喪失。その後の津波で、原子炉の冷却機能が喪失するという"あわや"の事態を迎えた。

一時は、原子力緊急事態宣言が発令されるほどの危機を迎えながら、なんとか3月15日に冷温停止。
とはいえ、原子力安全・保安院によってINESレベル3(重大な異常事象)の評価を示されるほどの重大事故だったのは事実だ。

「かろうじて首の皮一枚で、大事に至らなかったことが奇跡だとフクニの所長自身も認めていたほどの事態でした」(地元紙記者)

東電は、いまのところフクニの今後について「未定」としているものの、今年4月には約10年間の運転管理方針を原子力安全・保安院に提出し、認められている。
つまり、廃炉にするのではなく、いつでも動かせるように冷温停止状態をこのまま維持することが決まっている状態なのだ。

では、これらを踏まえて、"狂気の再稼働説"の情報に記事を戻そう。
事故の最前線で闘う作業員の間で流れる再稼働説について、原発取材を続ける全国紙記者が証言する。

「実際、作業員の間では、今年の初め頃から噂になっていました。それが、現実味を帯び始めたのが、今月4日の東電会長と社長による現場視察だったんです」

7月4日、先月就任した東京電力の下河辺和彦会長と廣瀬直己社長は、福島第一原発と第二原発を視察した。これが、来るべき再稼働に向けての"セレモニー"だといわれているのだ。

「取材陣を伴って視察したんですが、"機能は全面的に回復した""土嚢を積んたので15・4メートルの高さまで水が上がっても(原子炉は)大丈夫"などと、第二原発の復旧を、ことさらアピールしていました」(前同)

07月24日公開のvol.2に続く・・・。

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