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こうして千代の富士 九重親方は抹殺された!全内幕 vol.01

[週刊大衆02月24日号]

その瞬間、両国国技館は異様な雰囲気に包まれた。
「事前に苦戦は伝えられていたものの、実際に落選した衝撃は大きい。協会ナンバー2である事業部長が落選するのは、史上初ですからね」(スポーツ紙記者)

悲劇の主人公は九重親方(58)。国民的スターの元横綱・千代の富士が相撲協会理事候補選に落選したのは、1月31日のことだった。

ここで、簡単に理事選の仕組みを説明しておこう。
角界には一門と呼ばれる派閥が存在する。各親方は相撲部屋に所属し、各部屋は一門に所属する、という形だ。
今回の選挙で出羽海が3、二所ノ関が2、伊勢ケ浜が2、時津風が1、高砂が1、貴乃花グループが1と、6つの一門で10の理事の座を分け合っている。

本来、理事のポストは一門内で受け継がれ、今回の理事選は定年を迎える2名の理事(高崎親方=出羽海、楯山親方=二所ノ関)の後継で新たに2名が入る形で決着するはずだった。

しかし、もう1名の親方が立候補し、定員10名を11名で争う選挙になった。
「総票数97のうち、九重親方が獲得したのはわずか5票。最下位の11位に沈みました」(前同)

選挙後、九重親方は絞り出すように、「不徳の致すところです。(落選は)しょうがない」とコメントを残した。

国民栄誉賞も受賞した元・大横綱が落選し、役なしの親方になるというのは、「野球でいえば、王貞治ソフトバンク球団会長に、"明日から打撃コーチになれ"ということやね」と、ある角界関係者は笑いを隠そうともせず語る。
「いや、面白くてなあ。九重親方がこれからどうするのか、見ものよ」(前同)

九重親方の命運を決めたこの理事選だが、その内幕をタニマチ関係者が語る。
「実は"九重次期理事長"路線はほぼ確定していた。02年に初めて理事長になった北の湖は、08年に弟子の大麻問題などで引責辞任。12年に理事長に返り咲いたんだが、これは貴乃花理事と九重理事が理事会で強硬に"北の湖復帰"を主張したおかげだった。その功績で、北の湖理事長は九重理事をナンバー2の事業部長に据え"次は、おまえだ"と指名したんだ」

しかし、昨年の秋頃から、理事長と九重親方の間に、ある問題が持ち上がる。
「パチンコ利権や。あるメーカーが相撲協会公認の『パチンコ大相撲』を作ろうとして、実際にもう協会と契約も交わしたんやが、その件が火種になった」(前出・角界関係者)

この契約に関し、「北の湖理事長の"右腕"X氏が500万円の裏ガネを受け取った」という報道がなされたのは、1月10日発売の『週刊ポスト』誌上でのことだった。

その後もネット上で現金授受現場の動画が公開されるなど騒動が続いたが、渦中のX氏は取材に対して「現金は返した」と明言している。

「理事選直前のタイミングで、理事長側にダメージを与えようとする、これらの動きは怪しすぎる。九重側の仕掛けだと理事長側が認識し、反撃に出たんです」(夕刊紙記者)

その理由はというと、「実は、協会と契約したのは理事長と関係が深い会社なんだが、九重部屋の後援会長が別のパチンコメーカーの会長なのは有名な話。そうした絡みもあって、九重が理事長側に揺さぶりをかけたらしい」(前出・タニマチ関係者)

しかし、これに理事長側が激怒。電光石火で「九重を潰せ!」という指令が下されたというのだ。

"九重潰し"の刺客となったのが友綱親方。
出馬前には「(選挙は)フタを開けるまでわからない。失うものは何もない」と意味深な台詞を吐いていたが、「友綱さんは酒も飲まないし、厳格な取材対応などでも知られる超カタブツ。"九重潰しは角界の未来を救うためだ"と説得され、出馬を決めたんでしょう」(前出・夕刊紙記者)

結果として、友綱親方は7票を獲得し、九重親方は落選。実は両者には、2年前の理事選でも最後の理事の座を懸けて争った因縁があり、そのときは九重親方が7票で最下位当選、友綱親方は6票で涙を呑んだ。
「とにかく九重さんは選挙に弱い。つまり、協会内でまったく人望がないんです。初めて理事になったのも08年と遅く、理事選のたびにビリ争いですからね……」(前出・スポーツ紙記者)

今回の理事候補選を「因果応報だね」と皮肉な笑みを浮かべて語るのは、古参の後援会関係者だ。
「まず思い出したのは、北の富士のことだよ。ウルフも、あんなことしたんだからなあ……」

千代の富士の師匠である北の富士が理事選で煮え湯を飲まされたのは、98年のことだった。

当時の境川理事長が打ち出した"親方株は協会が預かる"という改革案が親方衆の猛反発に遭い、それまで無風状態だった理事選が初の選挙戦に突入。
高砂一門は共倒れを避けるために、候補者を1名に絞る方針を打ち出した。

その候補者を決める決選投票で、広報部長という要職にあり、次期理事長と目されていた北の富士が高砂親方(元小結・富士錦)に敗れたのだ!

この結果、北の富士は即座に相撲協会を退職し、角界を去った。

02月19日公開のvol.02につづく・・・。

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