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尖閣決戦カウントダウン自衛隊「中国海軍殲滅」極秘マニュアル vol.1

[週刊大衆08月20・27日合併号]

想像してほしい。
自分の家の庭に、隣人が突然侵入してきて、「ここは俺の庭だから出ていけ!」と、金切り声で叫び始める。
あげく、その迷惑千万な隣人は「文句があるなら戦争だ!」と宣言して、武器をこちらに向ける――。

喜劇か、あるいは悪夢と思われるだろうが、これが沖縄・尖閣諸島で起きている現実なのだ。「尖閣諸島をめぐっての日本・中国両国の争いは、まさに一触即発。中国側の挑発は度を超えています」(全国紙沖縄担当記者)

まずは尖閣諸島の領有問題について、簡単に説明しておこう。周辺調査の結果、尖閣諸島が無人島であると日本政府が確認したのは、1885年のこと。1895年に日本領に編入して以降、鰹節工場や船着き場、灯台を建設するなど、日本政府が実効支配を続けてきた。中国側が突如、領有権を主張し始めたのは1971年。69年の海洋調査の結果、周辺の海底に莫大な石油資源が眠る可能性が指摘されてからだった。

この中国の動きは近年になって加速。2008年頃から、尖閣周辺の日本領海に、しばしば「海洋調査」の名目で、中国船が侵入を繰り返すようになった。

10年には、侵入した中国漁船が、警告する海上保安庁の巡視船に衝突を繰り返すという事件が発生。船長を公務執行妨害で逮捕したものの、結局は処分保留で釈放。この結末に怒りを覚えた国民も多いだろう。
事態は現在、悪化の一途を辿っており、"理不尽な隣人"中国は耳を疑う発言を繰り返している。

7月9日付の国際情報紙『環球時報』に寄稿した中国軍事科学学会副秘書長・羅援少将は「釣魚島(※尖閣諸島の中国名)の主権が中国に属することを行動で示せ」と主張。日本領海である同諸島付近に中国の軍事演習区を設置することや、中国が建造を進めている空母に『釣魚島号』と命名することを提案した。

7月11日には、中国の漁業監視船3隻が相次いで領海に侵入。警告した日本の巡視船に対し、「本船は中国の海域で正当な公務を執行している」と応答。日本側に対して「妨害するな。直ちに中国領海から離れろ」「釣魚島を含島嶼は中国の領土だ」と告げた。
「はては日本の巡視船に向かい、"ここは中国領だ。中国語で話せ"とまでいってのけました」(全国紙記者)

中国がそこまで尖閣諸島に固執するのには、次のような理由がある。
「かつて毛沢東は、中国の国家戦略上の柱を『核と宇宙と海洋』と唱えました。80年代以降、実権を握った鄧小平は、それを継承しつつ、海洋戦略を重視した。

具体的に、中国は90年代初頭に"2010年までに日本の九州を起点に沖縄、台湾、フィリピンに至る第1列島線を制覇し、20年までには伊豆諸島、小笠原諸島からグアム、パプアニューギニアに至る第2列島線までの海域を制覇する"ことを目標に掲げたんです」(外交評論家・井野誠一氏)

これは、明らかに米国を意識した防衛ラインだ。「中国、特に軍部は、国力に応じて領土が延びたり、縮んだりするという考えが強い。第1列島線、第2列島線という意識は、領土拡大=米軍を太平洋から締め出すことを意味しているんです」(軍事ライター・古是三春氏)

現在、火種となっている尖閣諸島は、第1列島線より中国寄りにある。日本の領土を勝手に領海・防衛ラインに設定するとは傲慢も甚だしいが、中国側の真の狙いは尖閣諸島を押さえ、制海権を握ること。そうなれば、中国海軍の西太平洋への通航、侵入が断然スムーズになる一方、同海域から米軍の中国沿岸への侵入を阻止できる。

「中国側には、尖閣を手はじめに、沖縄に対する影響力を拡大し、支配下に置くという野望もあります。こうしたステップを通じて、東シナ海の"内海化"を進め、台湾統一を加速させようとしています。尖閣に触手を伸ばすのは、一連の戦略の足掛かりにほかなりません」(前出・井野氏)

それは、尖閣諸島問題に対し、中国側が用いた言葉からも伝わってくる。
5月22日、北京で行なわれた王家瑞・中国共産党対外連絡部長と江田五月・元参院議長との会談で、王部長は「中国にとって釣魚島もウイグルも"核心的利益"だ」と語った。

「この"核心的利益"という単語は、中国では重大な意味を持ち、チベットや台湾など、共産党にとって絶対譲歩できない問題を指すもの。つまり、中国は尖閣では絶対に妥協しない、ということです」(中国事情通)

中国共産党政権は、1946年から49年の国共内戦に打ち勝ち、樹立された。「鉄砲から生まれた政権」ともいわれ、軍と党が同格で並立し、党の下に政府が存在する形になっている。「つまり、人民解放軍の意向に政府が逆らえるはずがない。尖閣周辺に出没する国家海洋局や海事局所属の艦船は、すべて中国海軍の意を汲んでいます」(前同)

だが、中国側の漁業監視や調査といった名目を信じる人間はいないだろう。折しも、7月28日に中国最大の最新鋭巡視船『海巡01』が進水。ヘリも搭載できる全長128・6メートルの巨大船が、尖閣諸島に投入されるのは時間の問題だ。

08月21日公開のvol.2に続く・・・。

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