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巨大台風が引き金を引く「殺人ゲリラ豪雨」の恐怖

[週刊大衆09月21日号]

巨大台風が引き金を引く「殺人ゲリラ豪雨」の恐怖

秋の匂い立ち込める今日この頃、アイツはまだまだ蠢いている。人命をもてあそぶ台風、ゲリラ豪雨だ。
「8月末、台風15号が日本列島に上陸。石垣島では観測史上最大となる瞬間最大風速71メートルを記録しています。交通網も一時遮断され、1人不明、重軽傷92人と被害は甚大。4トントラックは横転し、電柱は倒れ、信号機は破損。ガソリンスタンドの洗車棟が倒壊するなど、凄惨の極みです」(気象庁担当記者)

加えて、同時期に台風16号も発生。幸い、日本上陸前に温帯低気圧となったが、立て続けの豪雨、暴風となると大変だ。"大惨事"を繰り返すことになる。
「忘れもしません。1年前の8月20日未明、広島県では2時間で200ミリ超の集中豪雨が降り、166か所で土石流や崖崩れが発生。死者75人、133棟全壊と、土砂災害としては平成に入って以降、最悪の被害。多くの犠牲者は窒息死だったそうです」(前同)

広島以外の人も、当然、土砂災害は身近にいつでも起こりうる。雨は容易に人を殺すのだ。
「土の保水量がキャパシティを超えると、急傾斜地で土砂は決壊を起こします。なのに、日本列島は常日頃、水浸し状態です」

と指摘するのは、防災ジャーナリスト。続けて、
「都市部の河川や下水道などの排水機能は、1時間あたりの降水量50ミリを上限に設計されています。つまり、50ミリ以上が降ると、町は雨でズブズブになる。しかし、それくらい、いつも簡単に降っています。近年、多発するゲリラ豪雨は、1時間あたり100ミリ以上も降る。要は、国交省が考えている都市計画が浅薄で、現状に合っていないんです」

まさに"殺人ゲリラ豪雨"だが、都市部以外の郊外、地方の設備ともなれば、「1時間あたり30ミリが限界」(前同)。不十分な排水機能で皆、不安だらけなのにもかかわらず、次から次にアイツはやって来る。
「ヒートアイランド現象の影響もあって、ゲリラ豪雨は増加傾向。30年前に比べ、およそ2倍のペースで頻発しています」
と警告するのは、全国紙社会部記者。
「山谷えり子防災相は8月25日の記者会見で、6、7月の梅雨前線、台風9号、11号、12号による豪雨被害を"激甚災害"と指定し、政府のサポートを明言しています」(前同)

国民が、自分たちでどうにかできる問題でもない。
政府、各自治体はインフラ計画を今一度、見直していただきたい。

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