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その薬や検査って本当に必要? 知らず知らず病気は作られる

その薬や検査って本当に必要? 知らず知らず病気は作られる

たとえば、やや体調がよくないという理由で、病院を受診したとします。するとたいていの場合、血圧、血液検査、心電図、画像診断などを受けることになります。
その結果、血圧、コレステロール値、血糖値、心電図、骨密度などに以上がでて、高血圧薬、コレステロール薬、糖尿病薬、抗不整脈薬、骨粗鬆症治療薬等々を飲むことになった――そんな人も多いのではないでしょうか。

この場合、もともと「血圧やコレステロールが高いから」「糖尿病の症状があるから」「不整脈の疑いがあるから」「骨が折れやすいから」といった理由で、病院を受診したわけではありません。検査で異常が見つかったのだから、「病気」に違いない。そう納得して、医師にいわれるがまま、薬を飲み続けている人が多いのではないかと思います。ですが、本当にその薬は必要だったのでしょうか。

たとえば「血圧」です。現在、上の血圧(収縮期血圧)が140mmHgだと「高血圧」と診断されます。病院で血圧を測って、この基準を超えているという理由で、薬を飲むことになった人もいるはずです。しかし、専門家のなかには140以上を高血圧とするのは低すぎると指摘する人が少なくありません。高齢になればなるほど生理的に血圧が高くなり、高血圧と診断される人が増えるからです。

厚生労働省の調査によると、70歳以上の人の半数近くが高血圧薬(降圧薬)を飲むようになりました。ですが、実は140~160程度の血圧の人が高血圧薬を飲んで正常値まで下げても心臓病や脳卒中、死亡を防ぐ効果はほとんどないのです。160以上と比較的血圧が高い人でも、5年間の予防効果は、心臓病が100人に1人、脳卒中が67人に1人、死亡が125人に1人程度にすぎません。

この予防効果の数値はNNT(治療必要数)といって、1人に効果を発揮するのに何人の人が薬を飲む必要があるかを算出したものです。科学的に質の高い複数の臨床試験のデータに基づいていますので、かなり信頼できる数値です。
つまり、この数値は、大半の人は高血圧薬を飲んでも飲まなくても結果は同じだということを示しているのです。実はコレステロール薬、糖尿病薬、抗不整脈薬、骨粗鬆症薬といった薬も、私たちが思っているほどの効果はありません。

それどころか糖尿病薬については、高齢者が薬で血糖値を下げすぎると、かえって死亡率が高まるというデータもでています。さらには、糖尿病薬によって引き起こされる低血糖が、認知症の原因になっている可能性も指摘されています。


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