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歴史に残る好勝負!! 大相撲「伝説の取組」 ベスト10

[週刊大衆10月12日号]

歴史に残る好勝負!! 大相撲「伝説の取組」 ベスト10

語り継がれる大一番がある。土俵の神に愛された"角聖"たちの血沸き肉躍る激闘譚!!

初日、2日日と横綱・白鵬が連敗。その後、休場するという波乱含みの幕開けとなった大相撲秋場所。終盤に差し掛かり、手に汗握る熱戦が続いたが、大相撲の歴史に残る大一番と比べると、少し物足りないと感じている読者諸兄も多いことだろう。そこで本誌は、専門家3人に「これは!」と思う名勝負を挙げてもらった。誰もが知る大一番あり、その一方でマニア受けする一戦や珍戦もあり。本誌が自信を持ってお届けする大相撲激戦史、いざ開幕!

その1 前乃山VS大鵬(昭和44年秋場所)

三役復帰後、好調を維持していた関脇・前乃山(のちに大関)は、張り手を交えた突き押し相撲が得意。

その前乃山は、大鵬戦で立ち合いから猛然と突っ張り、大鵬がひるんだ隙に強烈な張り手を繰り出した。
その一撃に、なんと、大鵬は脳震とうを起こしてしまう。それでも前乃山は攻撃の手をゆるめず、そのまま押し出して圧勝した。なにしろ当時、子どもの好きなものといえば、"巨人・大鵬・卵焼き"といわれた時代。漫画家のやくみつる氏は、
「相手は"あの大鵬"ですよ。禁じ手とまでは言いませんが、大横綱に向かって、あそこまでの張り手を見舞うとは、大それた取り口。僕はまだ小学校5年生でしたが、テレビでその取組を見ていて、"怖いな"と直感的に思いましたね。いまだに、あのときの光景が忘れられません」
と語る。

まさに、やく氏を含め、当時の子どもにとって悪夢とも言うべき一番だったに違いない。

その2 貴ノ花VS清国(昭和46年秋場所)

当時の関脇・貴ノ花(のちに大関)は、角界のスーパーアイドル。とはいえ、人気先行のきらいがあった。だが、この大関・清国戦は、貴ノ花がただのアイドルではなく、「実力を兼ね備えた力士である」という一面を周囲に印象づけた記念すべき一番となった。

「立ち合いから優勢に攻め立てた清国が、貴ノ花の左足を抱え上げたんです。大関が格下の貴ノ花の足を取ったわけですよ。それにも驚きましたが、それ以上に衝撃だったのが、貴ノ花の驚異の粘り腰」(やく氏)

片足を取られた貴ノ花がケンケンの要領で耐えること10秒余り。うまく体を入れ替えた瞬間、清国の右上手を取り、半身のまま土俵際へ寄り立て、最後は上手出し投げで破ったのだ。

片足だけで逆転勝利した取り口は今も伝説である。

その3 輪島VS北の湖(昭和49年名古屋場所)

史上最年少で横綱昇進を狙う北の湖は、14日目まで1敗。片や輪島は2敗。横綱2人(琴桜と北の富士)が引退したため、横綱と大関ながら、千秋楽の結びで、優勝を賭けて激突することになった。

まず結びでは、強引に寄る北の湖に対して、輪島は満を持して、左下手投げを繰り出し、北の湖を土俵上に転がす。これで相星となり、優勝決定戦へ。
そこでも北の湖は、輪島の左下手投げに屈し、輪島に逆転優勝を許した。翌場所、北の湖は横綱へ昇進するものの、2番続けて輪島に敗れたことが昇進ムードに水を差す結果となった。

「"黄金の左"といわれた輪島の強さが存分に発揮された取組です。輪島の強烈な右おっつけからの左下手投げは天下一品。下手投げで、輪島にかなう力士はいないと思いますよ」(相撲雑誌・読売『大相撲』元記者の長山聡氏)

結びと優勝決定戦、2番続けて"黄金の左"が炸裂した伝説の一番となった。

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