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ダイエットにも認知症にも効果アリ!? 意外と知らない「コーヒーの秘密」

[週刊大衆10月12日号]

ダイエットにも認知症にも効果アリ!? 意外と知らない「コーヒーの秘密」

日本人の大好物は、美味しいうえにに健康効果もバッチリ。仕事の合間に、ランチの後に。さあ、至福の一杯を。

いまや日本人の生活にすっかり定着したコーヒー。
その起源については諸説があるが、古代アビシニア(現在のエチオピア)付近がコーヒー発祥の地というのが定説になっている。
「6世紀頃、アビシニアにいたカルディという名のヤギ飼いの少年が、飼っていたヤギが灌木になっている赤い木の実を食べ、異様に興奮しているのを発見。自らも木の実を食べてみたところ疲れが吹っ飛び、爽快な気分になったそう。これが"カルディの伝説"で、その赤い木の実こそがコーヒーの起源だといわれています」(コーヒー研究家)

その後、中東地域に伝わったコーヒーはイスラム圏を経由してヨーロッパに伝わることになるが、
「最初は薬、次に嗜好品として広まったのはお茶の歴史と同じです。1554年にはコンスタンチノープル(現在のイスタンブール)に史上最古のコーヒーハウス『カーネス』が開店。過熱するコーヒー人気に、コーヒー禁止令が出されたこともありますが、すぐに撤回されています」(前同)

1615年、コーヒーはトルコからベネチアに伝播。
「当初は"異教徒の飲み物"として敬遠されましたが、時のローマ法王クレメンス8世が実は大のコーヒー好きで、"こんなに美味なものを異教徒に独占させるのはもったいない"としてコーヒーに洗礼を施したため、キリスト教徒の飲み物として公認されました」(同)

その後、ヨーロッパ各地にコーヒーハウスがオープンし、独自のコーヒー文化が花開いたという。
ちなみに、コーヒーはアカネ科コヒア属の常緑樹で、我々がコーヒー豆と呼んでいるものは、コーヒーの木になった赤い実(コーヒーチェリー)の中の種子の部分を指す。

コーヒー豆にはアラビカ種、ロブスタ種、リベリカ種の3種類があるが、
「アラビカ種は香り、風味に優れていて唯一、ストレートで飲める品種。世界のコーヒー生産量の約70%を占める高級種です。ロブスタ種は主にインスタントコーヒーや缶コーヒーの原材料に用いられています。苦みが強く香味ではアラビカ種に及びませんが、育てやすいのが特長。リベリカ種は香り、風味ともにかなり劣るため生産量はごくわずかです」

こう解説するのは東京・谷中の自家焙煎珈琲『満満堂』店主の岩瀨満氏。
現在、コーヒー豆は生産国が厳格な格付けを行っており、肉牛のようにどこで生産され、どのような品質のコーヒーか、一目でわかるようになっている。

たとえば《ブラジル・セラード・サントス・ピラピティンガ・ティピカ・NO2・#19・ストリクトリーソフト・ナチュラル・2007》という表記は、
「順番に生産国・生産地・積み出し港・農園名・品種・欠点豆混入率・豆のサイズ・味の格付け・精製方法・収穫年度を表しています」(前同)

ちなみに世界最高級のコーヒーとされているのはインドネシア産の幻のコーヒー豆『コピ・ルアク』。
「コーヒーの実を食べたジャコウ猫の糞から消化されずに排出された種子を集めて洗浄したもので、独特の香りが珍重されています」(前出のコーヒー研究家)

ベトナムの『タヌキコーヒー』、アフリカの『モンキーコーヒー』も動物の糞由来の貴重品で、世界三大コーヒーと呼ばれている。

さて、コーヒーがいつ日本に入って来たかだが、鎖国政策をとっていた江戸時代、唯一、海外の窓口だった長崎の出島に到来したという説が有力だ。
出島のオランダ商館に出入りしていた役人、通詞、さらに丸山の遊女などがコーヒーを飲んだとされる。
天明2(1782)年に上梓された蘭学者・志筑忠雄の訳書『萬国管覗』にコーヒーに関する記述がみられるほか、狂歌や洒落本の作者として知られる幕臣・大田蜀山人が文化元年(
1804年)、長崎奉行所に派遣された際、コーヒーを飲んだ感想記を残している。彼いわく、
「豆を黒く煎りて粉にし、白糖を和したるものなり焦げくさくして味ふるに堪えず」
もっともな感想ですな。

「本格的に日本に上陸するのは明治維新後で、明治10年、東京・下谷黒門町に開店した『可否茶館』が日本最初のコーヒーを供する喫茶店とされています」(前出のコーヒー研究家)

コーヒーは文明開化を象徴する飲み物だったのだ。
「明治末から大正にかけてコーヒーは一般大衆にも普及。太平洋戦争中の一時期を除き、日本人に愛飲され続けています」(前同)

最近の総務省統計局の調査によれば(2012~14年)、国内各都市の喫茶代への支出ランキングは、1位が名古屋、2位が岐阜、3位が東京、川崎、神戸。
コーヒー年間消費量(グラム)は1位が鳥取市、2位が札幌市、3位が京都市となっている。

家庭や会社でも手軽に飲めて人気なのがインスタントコーヒーだが、
「米シカゴ在住の日本人、加藤サトリ博士が1901年に発表した"水溶性コーヒー"が、実は世界初のインスタントコーヒーなんですが、残念ながら味がよくなかったため普及せず、一般的には、同時期にG・ワシントンが発明したインスタントコーヒーが世界発といわれています」(グルメ情報誌編集者)

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