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“深海の魔王”30の秘密 「戦慄シミュレーション ダイオウイカvs自衛隊 もし戦わば…」vol.3

[週刊大衆8月12日号]

それでは、いよいよ、自衛隊とダイオウイカの戦いのシミュレーションを、軍事フォトジャーナリストの菊池雅之氏に行ってもらおう。

まずは、最も可能性の高い“深海決戦”。海上自衛隊が繰り出すのは、09年に就役し、世界最強の通常動力型潜水艦の呼び声高い「そうりゅう」型潜水艦だ。長時間の潜水航行が可能なため、対ダイオウイカ戦の先鋒となる。
「しかし難しいですよ。まず、魚雷を発射してもダイオウイカは金属ではないので、誘導できず当たりません。そうりゅうは、攻撃する術がないでしょう。
ただ、敵があまり動かなければ、ソナーで位置を特定して魚雷を発射できます。ほどよいタイミングで爆発させることができれば、イカは木端微塵です」(菊池氏)

しかし、NHKの映像では、ダイオウイカは機敏に動いているから予断は許さない。
「ダイオウイカに深度600メートル以下の対戦に持ち込まれれば、海自は不利です。イカは腕数本をスクリューに絡めて潜水艦の動きを鈍らせ、残りの足を潜水艦に巻きつけ、より深みに引っ張っていく。すると潜水艦は水圧に耐えられなくなり、圧潰(あっかい)してしまいます」
深海決戦は互いに譲らず、というところか。

では、海面に近い場所で、「あたご」型イージス護衛艦が戦った場合は、どうなるか。「あたご」型は07年に就役した、強力な哨戒能力が特徴の最新&最大のイージス艦だ。
「100メートル程度離れていれば魚雷を発射できますが、やはり生物には誘導できません。潜水艦の場合と同様、魚雷を絶妙のタイミングで爆破しなければ勝機はないでしょう。毎分4500発の弾丸を発射できるCIWS(高性能20ミリ機関砲)を使う手もありますが、仰角の限界から、すぐそばの水面に向けて発射することはできません」

打つ手はないのか……。
「最終的には映画『パイレーツ・オブ・カリビアン』よろしく、イカが甲板に腕を伸ばして艦橋を襲ってきたところを、搭乗員が89式小銃やM2重機関銃で応戦するしかない。数十発も撃ち込めば、しょせんはイカですから、息の根を止められるはずです」
海自の勝機は接近戦にあり!
「海自のソナーは超高性能ですから、クジラはもちろん、マグロですら瞬時に発見できます。ダイオウイカの音紋(音のデータ)があるかどうか」(菊池氏)がカギとなりそうだ。

海の歴史に残るこの戦い、いったい、どうなる!?

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