日刊大衆TOP 芸能

SM理論で分析プロ野球12球団「本当の優勝力」2014 vol.01

[週刊大衆03月10日号]

原巨人の日本一奪還はなるか? 田中将大が抜けた楽天は、どう戦うのか?

3月28日に開幕する今年のプロ野球ペナントレースの行方を、アメリカで生まれた「SM(セイバーメトリクス)理論」に基づいて予想してみよう。

このSM理論とは、統計学の手法を用いて野球の戦力分析を行うもので、投手についてはWHIP、打者についてはOPSと呼ばれる数値に注目する。
「WHIPは被安打数と与四球数の合計を投球回数で割ったもので、投手が1イニングあたり何人の走者を出したかを表します。数値は低いほうがよく、先発投手で1・20未満ならエース級と言えます。OPSは出塁率と長打率を足したもので、打者のチームに対する貢献度の高さを表します。数値は高いほうがよく・900以上ならスーパースター級の強打者と言えるでしょう」(野球専門誌編集者)

野球に関する数字といえば打率、打点、本塁打、防御率などが一般的だが、WHIPとOPSの数値は、チームの勝敗により密接に結びついているのが特徴だ。
「SM理論を実践して、お金をかけずにアスレチックスをア・リーグ西地区の常勝軍団にしたのがビリー・ビーンGMです。彼の辣腕ぶりは映画『マネーボール』に描かれたとおり。メジャーリーグのテレビ中継では打率、打点、本塁打数と並んでOPSの数値が表示されています」と言うのは、大リーグ研究家の福島良一氏。

WHIPとOPSはチームの実力を判定するのにも使える。事実、本誌は昨年の開幕前、チームのWHIPとOPSの数値を基に"優勝力"を弾き出し、「パ・リーグは楽天優勝」と予想しているのだ(巨人のセ・リーグ優勝も予想)。

というわけで、本誌は今年もSM理論に基づくセ・パ12球団の順位を大予想。
使用した数値は、各チームの予想される先発ローテーション投手6人の平均WHIP値と、スタメン野手8人(DH制のあるパ・リーグは9人)の平均OPS値で、どちらの数字も昨シーズンのもの。

結果は(表はセ=vol.02・パ=vol.03で)。セは巨人がリーグ3連覇、パはソフトバンクが3年ぶりにV奪還という結論になった。
巨人のスタメンの平均OPS・847は、とてつもない数字だ。
「阿部慎之助・991、村田修一・896、ロペス・836は、まさに圧巻。出場試合数は少ないものの、高橋由伸のOPS・950もさすがです。この打線に、昨年は打撃不振だった坂本勇人(打率・265、OPS・728)と長野久義(打率・281、OPS・760)が復調したら、スタメン平均OPSは・900超えも夢ではないかもしれません」(スポーツ紙記者)

破壊力抜群の打線に比べ、やや不安が残るのが投手陣だ。昨季の巨人には防御率2点台の先発投手が一人もいなかったため、平均WHIPも高くなった。
とはいえ、内海哲也1・27、菅野智之1・15、杉内俊哉1・11は悪いというほどの数値ではない。広島から移籍した大竹寛もWHIP1・23と平均的だが、大崩れしないのが巨人の強みだ。

そんな巨人の対抗馬になりそうなのが阪神で、昨年のチーム防御率はリーグトップ。防御率ベスト5に3人もランクインした投手王国は健在だ。
「問題は、ひ弱な打線。チームのOPS最高値はマートンの・845です。・728の西岡剛、・754の新井貴浩らの奮起が望まれます」(スポーツ紙記者)

昨季16年ぶりにAクラス入りを果たした広島は、安定している。先発3本柱の前田健太、バリントン、野村祐輔はWHIP値も低く、安定感抜群だろう。
「広島は打線も穴がなく、見た目以上に投打のバランスがいい。即戦力ルーキーの大瀬良大地が大竹の抜けた穴を埋める活躍を見せられれば、優勝争いに食い込む可能性もありますよ」(民放スポーツ局ディレクター)

DeNAは昨年、巨人と並んでリーグトップのチーム打率を記録、OPS平均もリーグ2位と打線も充実しているが、問題は投手力。昨年9勝の三浦大輔のWHIPは1・22と平均的。阪神から移籍した久保康友とメジャー帰りの高橋尚成(登録名=尚成)ら、新戦力の活躍にかかっている。

パ・リーグはオフに大補強したソフトバンクが、やはり優勝の大本命だ。
「チーム打率・275は12球団トップ。昨年、首位打者の長谷川勇也に、今年、落合博満氏に並ぶ右打者の7年連続3割の日本タイ記録を狙う内川聖一、オリックスから獲得した李大浩からなるクリーンアップは破壊力抜群。平均OPSを大きく押し上げています」(スポーツ紙デスク)

昨年、3位のロッテは先発陣のWHIPがリーグトップ。西武から移籍した涌井秀章が心機一転、復活すれば優勝戦線に食い込む力は十分に持っている。
スタメン平均OPSは・690と低い数値になっているが、新外国人のクルーズと、2年目でレギュラーが期待される加藤翔平の二人が、・700の成績を残せば、平均OPSは・733にまで押し上がる。ソフトバンク食いも可能だ。

V2を狙う楽天。チームの平均OPS・748はリーグ2位と悪くない。ヤンキースから大物・ユーキリスを獲得できたのも大きい。
「ユーキリスはSM理論の申し子のような選手で、出塁率が高く、得点圏打率の高いクラッチヒッター。昨年は腰を痛めて28試合しか出場していませんが、体調が万全なら日本でも相当活躍すると思いますよ」と前出の福島氏は話す。
「それでも、田中が抜けて則本昂大以外に計算できる投手がいません。ルーキーの松井裕樹に活躍を期待するのも酷な話です。打線が引っ張るしかなさそうですね」(楽天担当記者)

この分析結果から、いい意味で裏切る選手、チームが出てくるか。そこにも注目して開幕を待ちたい!

03月08日公開のvol.02につづく・・・。

この記事が気に入ったら
をしよう

いいね!

@taishujpさんをフォロー

大衆のオススメ


オススメタグ


人気記事ベスト10


日刊大衆公式チャンネル


Copyright(C) 日刊大衆 Futabasha Publishers Ltd. All rights Reserved.