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まるわかり! 安倍自民党 仁義なき「派閥相関図」公開

[週刊大衆11月02日号]

まるわかり! 安倍自民党 仁義なき「派閥相関図」公開

ヒットマンを雇って銃を鳴らすでなく手練手管の技術を弄して、社会生命を絶つ"殺し"――権謀術数の極北ッ!

美しい国、ニッポンを取り戻せるか?

第3次安倍改造内閣が10月7日、正式に発足。大海原へ打って出た。
「早々に、主要9閣僚、党運営の要となる党4役の続投を決め、"安全第一"の改造人事となりました。初入閣は8人。取り沙汰された"小泉進次郎氏の大抜擢"などのサプライズはなく、新鮮味には欠けるものでした」(全国紙政治部デスク)

政界のご意見番、政治評論家の浅川博忠氏が言う。
「首相は改造前、"派閥の推薦を受けず、適材適所で行う"と明言していました。ところが、いざ蓋を開けたら、適材適所どころか、自分の独裁体制を強化する人事に終始。今後、何か事が起これば――たとえば、支持率低下などが顕著になれば、党内の不満は一気に爆発。そんな火種が残った人事です」

首相は、今改造で派閥領袖の意向をことごとく無視。領袖たちの求心力低下を図る一方、自身の意のままになる人材を抜擢するという保身第一の改造だと、同氏は一刀両断する。
以下、安倍首相の"黒い思惑"と、旧態依然とした派閥の蠢きを、白日の下に曝け出す。

まず、首相の第1の標的となったのが、岸田文雄外相率いる岸田派(宏池会)。改造前、5人の閣僚を擁していた岸田派。しかしながら、岸田外相1人が留任したのみで、あとはクビになった。
「去る9月の自民党総裁選で、同派名誉会長の古賀誠元幹事長が、安倍氏の対抗馬に野田聖子元総務会長の擁立を画策。それを止めたのが領袖の岸田氏でしたが、そもそも、そうした動きを初めから封じ込められなかったことに、首相は激怒。岸田派外しは意趣返しといわれています」(細田派議員)

俺を舐めるなよ、ということか。
「加えて、最近、ポスト安倍として急浮上して来た岸田外相を、首相は警戒しています。寝首を掻かれる前に斬ってしまえ、というのが真相です」(前同)

安倍首相の狙いはズバリとハマった。
「今、岸田派では、"これほど冷遇されるなら、総裁選で野田氏を出して戦えばよかった"と、派閥会長の岸田氏へのブーイングが起こってます」(自民党番記者)

今回、留任となった石破茂地方創生相も、首相にハメられた一人だ。
「先日、同志19人を集めて、自派閥の水月会を立ち上げました。"いよいよポスト安倍に正式に名乗りか"と誰もが見ていたんです。なのに、今改造で再び地方創生相のポストをチラつかされるや、即座に飛びついた。側近からも"トンチンカンだ"と溜め息が漏れてます」(水月会に近い議員)

大臣の椅子を難なくキープ。だが、それほど安倍首相も甘くない。本来、地方創生相が担当するテーマのすべてをかっさらう"1億総活躍担当相"を、改造内閣の目玉として新設したのだ。
「そこに、第2次安倍政権発足以来、官房副長官として政権運営を支えてきた首相の腹心、加藤勝信氏(額賀派)を起用したんです。石破氏がポスト安倍に急浮上したのは、地方行脚で地方党員の支持を取り付けたから。石破氏にとって、地方議員と意思疎通が図れる地方創生相は、都合がいい。今回、それをも取り上げられたんです」(前同)

ただ、事ここに至るも、当の石破氏は、禅譲を期待してか「安倍政権を全面的に支える」(改造翌日の10月8日)と、ひたすら恭順の意を表した。
「政局音痴というか、人の心の真意を読めないところがありますね」(ベテラン政治記者)

今改造で石破派からの入閣は、石破氏留任以外はゼロ。前出の岸田外相同様、首相はライバル潰しに成功した格好となった。

一方、高笑いが止まらない筆頭が、安倍首相の出身派閥、細田派(清和会)だ。丸川珠代参院議員、馳浩衆院議員が、それぞれ環境相と文部科学相として初入閣し、改造前の閣僚数が2人から4人へと倍増。
「党内からは"完全に清和会内閣だ"と大ブーイング。細田派は、10月9日に発表された副大臣・政務官人事でも他派を圧倒。日が当たらない他派閥は、不満が鬱積しています」(前同)

かたや、ホッと胸を撫で下ろしているのは、総裁選でいち早く安倍支持を表明し、首相に忠誠を誓った二階派、谷垣グループ、麻生派の面々だ。
「二階派は、領袖の二階俊博総務会長が推していた林幹夫氏が経産相に。今回はこれで良しとする雰囲気です」(政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏)

谷垣禎一幹事長が率いる谷垣グループも、中谷元防衛相と遠藤敏明東京五輪担当相が留任。小康状態が続くが、首相の盟友――麻生太郎副総理兼財務相率いる麻生派は、河野太郎氏の行革担当相初入閣が物議を醸している。
「党内左派で有名な彼は、身内から"共産党"と呼ばれていた異色の人物。安倍首相が推進する原発再稼働に反対し、公然と政権批判を続けてきました。それが入閣するなり、従来の政権批判を180度、転換し、原発反対を謳ってきた自身のブログも、あっさり閉鎖。"そこまでして大臣になりたかったのか"と、河野氏周辺ですら呆れ果てています」(冒頭の政治部デスク)

前出の鈴木氏が言う。
「河野氏は、地元の後援会との関係がしっくりいってません。"何年も党内野党のような存在で、大臣にもなれない"という不満が後援会にある。それを知ってか知らずか、安倍首相は閣内に入れた。これによって、河野氏が提唱する反原発の主張も、静かになるという効果を狙ったんです」

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