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安倍晋三の「大手メディア支配」に永田町激震

[ヴィーナス10月4日号]

安倍晋三の「大手メディア支配」に永田町激震

マスコミを飼い慣らしてはうまいこと活用する――
それが定石だったのだが、アレアレ様子がオカシイぞ。


政府の"圧政"面目躍如である。
「6月末、シリア入りを計画していたジャーナリスト安田純平氏の消息が不明となり、イスラム過激派に身柄を拘束された可能性が濃厚となっています。今も、まったく連絡はついていません。政府はその事実を知っているにもかかわらず、"拘束されたということは確認されていない"として、報道を統制。アメリカCNNと産経新聞しか、報じることができていません」(全国紙政治部記者)

7月中旬、一連の安保法案を衆議院で"強行採決"に至った安倍政権。
「今年1月のイスラム国による日本人拘束事件では、安倍首相がエジプトのカイロで、イスラム国対策として、2億ドルの支援を表明したことが彼らの怒りを買い、事件発生の引き金となりました。このタイミングで安田氏が消息不明だという報道がなされれば、民意は大きく反発する。国民に絶対に知られてはいけなかったんです」(前同)

安倍晋三首相の「大手メディア支配」は、巧妙の限りが尽くされてきた。
「頻繁に会食しているんですよ」
と言うのは、自民党担当記者。
「たとえば、6月24日の夜。銀座の日本料理店"銀座あさみ"では、大手メディアの幹部を集め、懇親の席を持っています」(前同)

政府と大手マスコミはベタベタ。この国の大手メディアに、ジャーナリズムなど存在しえないのだろうか。
とはいえ、両者の関係に変化が見えてきているという。議員秘書が言う。
「今の流れとしては、安倍政権としては、"メディアを押さえつけておけばいい"となっています。それが、先般の大西英男衆院議員による"マスコミを懲らしめるには、広告料収入をなくせばいい"という発言に結びついています。とはいえ、大西議員の言動も大きく報道され、騒がれてしまうなど、マスコミ各社は大きく反発。現在、メディア支配が奏功しているとは言い難い状況なんです」

2012年末、第二次安倍内閣がスタート。そのとき、総理を補佐する役割として裏方で動くよう命を受けたのは、飯島勲内閣官房参与。あの小泉政権の立役者として、永田町では知らない者がいない"怪物"だ。
「彼の役割は、1日でも長く安倍政権を存続させること。いわば"何でも屋"ですが、その中でもマスコミ対策がバツグンにウマいため、メディア支配の急先鋒として活躍してきました」(前出の政治部記者)

事実、テクニックがある。
「たとえば、安倍首相が第一次政権を体調不良で投げ出したときのことを、"俺だったら、救急車で病院に運び込まれる瞬間を、マスコミを呼んで報道させる"などと話していました。そうすれば、安倍首相は"悲劇のヒーロー"と国民の目に映る。飯島氏は物語を作る力を持っているんです」(前同)

マスコミの論理を知っているので、"押さえつける"だけのことはしないという。
「記者に小ネタを渡すんです。出してはマズい話などを記者が嗅ぎつけたら、報じない代わりに、バーターで他の情報を与える。これが彼のメディア支配で、だからこそ支持率も高く保たれていました」(前出の議員秘書)

官邸もマスコミも"おいしい"見事なパワーバランスであったが、それが壊れ始めたのも早かった。
「13年5月、飯島氏が北朝鮮に電撃訪問をしたことです。良かれと思って訪朝したものの、拉致問題に進展はなく、むしろ北朝鮮サイドの"日朝接近"演出に利用されただけ。飯島氏の独断が、マイナスに働いたんでしょう。安倍さんはこれで飯島氏に愛想を尽かし、距離を取り始めたといいます」(ベテランの政治記者)

自分の思い通りにならない人間はスパッと斬る、ということか。
ジャーナリストの宇田川敬介氏は、こう言う。
「平沢勝栄衆院議員、衛藤晟一首相補佐官、城内実外務副大臣、西田昌司党税制調査会幹事など、政権発足当初は安倍首相に近かった人々が、官邸から距離を置かれ始め、政権の中枢から外されています。彼らに共通するのは、安倍首相に厳しいこと。安倍首相のことを支持しながらも、なあなあの関係ではなく、言うべきことは言う、というスタンスです」

安倍晋三の「大手メディア支配」に永田町激震

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