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財布&体にやさしい「千年猛暑」を撃退する裏快適術 vol.1

[週刊大衆8月5日号]

「岩手も暑いよ……」
こう洩らすのは、ビッグダディこと林下清志氏だ。
清志氏が生活する岩手県は、まだ梅雨明けしていないが、
「朝晩は冷えるけど、日中は暑い」という。
それもそのはず、今夏の日本列島は“千年に一度”ともいわれる猛暑に見舞われているのだ。

「総務省消防庁は、今年7月の最初の7日間の熱中症救急搬送者が2594人に上ったと発表しました。これは、前年の3倍以上。すでに各地で真夏日を記録し、12日には甲府市で38・9度にまで達しています」(全国紙気象担当記者)
16日までに少なくとも85人が熱中症で死亡したというNHKの発表からも、今年の天候がいかに異常かということがわかる。

この猛暑ですでにダウン寸前の記者は、涼しく感じられるというので話題の接触冷感寝具を求めに、家具小売大手『ニトリ』を訪れたのだが、どこにも、その商品が見当たらない……。
そこで、同社広報に取材してみると、
「早い段階で完売した昨年の3倍の数を今年は用意したのですが、梅雨明け前の段階で在庫はほぼなくなりました」
酷暑、恐るべし……。

こうなれば、頼みの綱となるのがクーラーだが、
「この8月から各地で電気代が値上げされ、標準家庭の1カ月の電気代が約1割増しになる見込みです」(前出・気象担当記者)
異常な暑さに加えて電気料金の値上げ……。庶民にとって生き地獄と化す真夏の最中、本誌は“千年猛暑対策”を徹底調査した。

先の冷感寝具が完売したことでもわかるとおり、熱帯夜の睡眠は夏の最大のテーマといっていい。まず、その解消法を医療ジャーナリストの牧潤二氏に聞いた。
牧氏が勧めるのは、睡眠2~3時間前の半身浴だ。
「人間は睡眠に入る際、副交感神経の働きをよくするために体温を下げる必要があります。
そうした状況を意図的に作るため、38度程度のぬるま湯で半身浴をして体温を上げ、その後、扇風機などで体の温度を下げるんです。かなりの入眠効果が期待できますよ」

続いて、快適な寝室環境作りを、『節電しながら猛暑を乗り切る!エコ涼生活』(北辰堂出版)の著書があるエコロジカルアドバイザーの嶽春来氏が解説する。
「まずは、対面する2カ所の窓を開け、風が吹き抜けるようにしましょう。そうすれば熱帯夜でも、扇風機だけで快適に寝られます」
仮に風が弱い場合は、扇風機を直接、体に向けるのではなく、開けた窓の外に向けることで、部屋の空気の入れ替わりを促してくれるそうだ。
「扇風機で部屋の空気を外に押し出すことで、室内の気圧が下がったぶん、外の空気が室内に入り、空気の流れが生じます。コツは扇風機を当てる窓は大きく開けないこと。15センチ開けるのがベストです」(前同)
エアコンの電気代は1時間あたり1・4円(冷房・25度・強風時)だが、扇風機であれば二晩(計16時間)使用しても1円と微々たるもの。毎日続ければ、かなりの節約が見込める。

嶽氏は、扇風機のさらなる効率的な使い方を教えてくれた。
「スプレーボトルなどで体に水滴を吹きかけた状態で、扇風機に当たると気化熱作用で体感温度が5度ほど下がります。ハッカ油を水に数滴混ぜれば、さらに涼しく感じられますよ」
そのほか、扇風機の前に氷の入ったバケツや、凍らせたペットボトルを置くことで、涼しい風を作り出すことができるという。

酷暑を凌ぐ方法をさらに知るべく、扇風機やクーラーなどの涼感家電を熟知する、家電メーカーの技術者にも取材した。
「クーラーは、28度くらいの高めに設定して、風量を“強”にするといいでしょう。風が体に当たると、その表面温度は2度ほど下がり、かなり涼しく感じられます。それに、風量の強化は、温度を下げるときほど消費電力を使いません」
また、扇風機と併用することで、
「クーラーから放出される冷えた空気を部屋全体に行き届かせることができます」(前同)
ちなみに、通常のクーラーの温度設定を25度から28度に上げた場合であっても、扇風機を併用することで、ひと夏(6~9月の112日間で、1日9時間使用)に約2000円も電気料金が節約できるという。

そして、さらなるお得な情報が。
「テレビ番組などで“冷房ではなくドライ(除湿)機能を使用すると節電効果が大きい”といっていますが、実際には電気料金にそれほどの差はありません。
それよりも、クーラーの室外機にすだれを掛けることをオススメします」(同)
なんと、こうすることで室外機が直射日光から守られ、室外機自体の温度が1度ほど下がるという。このことで機能が上がり、効率的な冷房が実現され、ひと夏に約700円の節約が可能だそうだ。

8月4日公開のvol.2に続く・・・

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