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猛毒国家の真実 中国では「10秒に1人ががんになる!」 vol.3

[週刊大衆7月22日号]

中国は都市部を少し離れれば、井戸水で生活している人々がゴマンといる。さらに、汚染は母なる大地にも及んでいるため、地下水が最も危険なのだ。汚染確率は、全国の90%超という報告もある。

土壌汚染の原因としては、工場廃棄物、農薬、あるいは鉱山の触媒として利用されるカドミウム、ヒ素、クロム、鉛、水銀などが特に有害とされる。
しかしながら、大気汚染や水源汚染の深刻さが徐々に公表されているのに対して、土壌汚染に関する報告は少ない。
「環境保護省は、06年から全国規模の土壌汚染調査を開始しましたが、いまだに結果を公表していません」(前出・上海支局記者)
ただし、90年代末の概況は発表されている。その報告によれば、当時、すでに中国の全耕地の「1割が重金属に汚染されている」とされている。当然、現在ははるかに深刻なはずだ。

また今年2月には、土地資源省が、中国で市販されているコメの3割の鉛含有量が、政府の安全基準を大きく超えていることを明らかにしている。
こうした食物の汚染はがんに直結しており、中国では、肺がんに次いで死亡者数が多いのは「肝がん」だという。
「日本では、肝がんが2位など考えられません。肝臓は毒が溜まるところです。土壌汚染の進行した場所で育った農作物を日常的に口にしているために、肝がんが増えるんでしょう。中国は、わが国とはがん患者発生要因が、根本的に異なっているようです」(医療ジャーナリストの牧潤二氏)

しかも、環境汚染がもたとどらす被害は、人間だけに止まらない。植物、魚、家畜をはじめ、あらゆる生命に及んでいるのだ。
大量の魚が腹を見せて浮かんでいる川が至るところにあり、河南省洛陽市の村々では、一夜にして家畜や犬、鳥が大量死する怪現象が発生している。
中国の有力経済紙『新世紀週刊』は、最近「川から引いている灌漑(かんがい)用水を使ったら、植物がすぐ枯れた」「川周辺の草を食んだ羊の歯が、ポロポロ抜けた」といった、甘粛省白銀市近郊(銅山がある)の村民の声を紹介している。

こうした危機的状況のなか、中国は政府系企業を使って、海外の水源地、農地買い占めに躍起だという。
日本の水源地にも、中国系企業の影がチラつく。

その一方で、中国政府高官や富裕層の海外脱出も加速している。
「中国の役人は賄賂を貯めて、家族と一緒に海外に逃げ出し、悠々自適に暮らそうとしているんです。人気の脱出先は、カナダ、アメリカ、オーストラリアの順ですね」(朱氏)

しかし、なぜ、中国の環境汚染はここまで進んだのだろうか。日本でも高度経済成長期に公害が発生したが、深刻さが異なる。
「中国の環境保護省は予算も人員も乏しく、ヤル気なし。企業側も利益最優先の銭ゲバ。環境破壊など知ったことではありません。
一時期、政府系のファンドが、環境対策技術に優れた日本企業を買収しようとしていましたが、それも立ち消えた。結局、手っ取り早く儲かる企業への投資に方針転換したからです」(前出・古是氏)
これほど汚染が進むのも、“お国柄”のなせる業ということか……。

“国破れたら山河もなかった”というのが、この国の行く末かもしれない。

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