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心に響くと大反響!! 世界でもっとも貧しい大統領「ホセ・ムヒカ」の金言

[週刊大衆11月16日号]

心に響くと大反響!! 世界でもっとも貧しい大統領「ホセ・ムヒカ」の金言

南米の小国の元大統領が発する言葉が日本でも大きく広がっている。中でも胸を打つ「人生の名言」を紹介しよう。
40代ウルグアイ大統領ホセ・ムヒカ。5年の任期を満了して、この春に辞任した彼の人柄と生き方、そして何より心を打つ彼の言葉に、話題が集まっている。
10月11日放送の『Mr.サンデー』(フジテレビ系)で彼へのインタビューが特集され、大きな反響を呼んだ。書籍でも、絵本『世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ』(汐文社)他、双葉社からもムヒカ氏の名言と生き方を紹介した『世界でもっとも貧しい大統領ホセ・ムヒカの言葉』(佐藤美由紀著)が出版され、どの本もベストセラーランキングに上っている。
南米の小国の元大統領が、なぜ今、この日本でこれほどまでに注目されるのか。
彼の言葉や生き様を知れば、それは納得できるだろう。
ムヒカ氏が世界で知られるようになったのは、12年6月、リオデジャネイロで開催された国連の「持続可能な開発会議」で行った演説がきっかけだった。
この中で彼は《ドイツ人が一世帯で持つ車と同じ数の車をインド人が持てば、この惑星はどうなるのでしょうか》と、西洋が主導する超消費主義社会の現実に切り込む。そして《貧乏な人とは、少ししか物を持っていない人ではなく、無限の欲があり、いくらあっても満足しない人のことだ》と、昔の賢人の言葉を引用して、「豊かさ」をはき違えている現代社会に警鐘を鳴らしたのだ。
この演説は世界を駆け巡り、「世界でもっとも衝撃的なスピーチ」と呼ばれるようになったのだが、衝撃的なのはスピーチばかりではない。元駐ウルグアイ大使の竹元正美氏は、ムヒカ氏と初めて対面したとき(07年5月)を振り返る。
「彼は当時、農牧大臣でしたが、とても政治家には見えず、"小柄な田舎のおじいちゃん"という感じでした。決して綺麗とは言えないジャンパー姿で、どう見ても紳士ではない(笑)。変わった人だと思いました」
このスタイルは大統領になってからも変わっていない。いつもノーネクタイのシャツにスラックス、ときには素足にサンダルを引っ掛けた姿で国際会議にも出席した。だが、もっと衝撃的なのは、服装よりも彼の暮らしぶりだ。
住まいは、首都郊外の小さな農場。海外のあるメディアは「倒れそうな農場」と形容したほどで、家は部屋数3つほどの簡素な佇まい。公邸に住むことを拒み、妻と愛犬とだけで、ここに暮らしている。
警備は警察官が2人だけ。
大統領専用車は使用せず、必要とあれば、愛車の87年製フォルクスワーゲン・ビートルを駆って、どこへでも出かけて行く。
収入の9割は慈善団体と所属政党に寄付し、月の生活費は1000ドルほど。
個人資産は、かつて確定申告した際には愛車分の1800ドルだった。のちに、妻の資産である土地と家屋とトラクターの半分が加わって21万5000ドルになったが、それでも前大統領の3分の1程度。こうしたことから、ムヒカ氏は、いつしか「世界でもっとも貧しい大統領」と呼ばれるようになったのだ。
しかし彼は、《私は貧乏ではない。質素なだけ》と言い切っている。また、《質素は自由のための闘い》とも。《人がものを買うときは、お金で買ってはいない。そのお金を貯めるために割いた人生の時間で買っている》と言う。つまり、物欲を満たすのと引き換えに、自分の貴重な時間を労働に当てなくてはならない。このようなライフスタイルは、ムヒカ氏に言わせると「不自由」。だからこそ、自由を求める彼は、物を最低限しか持たず、質素な生活を送るのだ。

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