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アメリカの本気中国潰し「日米尖閣防衛極秘演習」凄まじい中身 vol.2

[週刊大衆7月8日号]

冒頭の上陸訓練のみならず、今回の演習では日米が本気で中国潰しに舵を切ったことが、随所に確認できる。それは、日本側の参加部隊の陣容からも明らか。

派遣艦隊が、ヘリ搭載型護衛艦「ひゅうが」、イージス艦「あたご」、揚陸艦「しもきた」の主要3隻で構成されているからだ。
「ひゅうが」は"ヘリ空母"の異名を持つ海自の最新鋭の護衛艦だ。従来のヘリ搭載型護衛艦の搭載量は3機が限界であったが、「ひゅうが」には、なんと倍以上の11機のヘリが搭載できる。

近年、中国海軍の潜水艦が、尖閣諸島周辺海域に頻繁に姿を見せるようになった。これに対処するべく、海自の持つ哨戒ヘリSH-60を一度に大量投入することができれば、中国潜水艦の領海侵入を阻止することが可能だ。
さらに、SH- 60は魚雷攻撃も行なうことができる。逆に、潜水艦から航空機を攻撃することは不可能。仮に中国潜水艦が領海侵入を画策したとしても、複数のSH- 60を搭載した「ひゅうが」を現場海域に張りつけておけば、中国潜水艦は身動きできなくなる。

さらに今回、「ひゅうが」には哨戒ヘリだけでなく、"世界最強"ともいわれる攻撃ヘリAH-64Dアパッチ・ロングボウ2機も、搭載されていた。上陸部隊支援、敵の陸上兵力攻撃には、アパッチの戦闘能力は必要不可欠だ。

これまで陸自が配備してきた対戦車ヘリコプターAH-1コブラだけでは、敵を発見することはできないため、偵察ヘリを伴って行動していた。
だが、アパッチには超高性能のロングボウ・レーダーが装備されているため、1機だけで敵戦車や敵航空機を発見し、かつ攻撃まで行なうことができる。

しかも、発見した敵は、一度狙ったら命中するまで追いかけていくヘルファイア対戦車ミサイルで、一網打尽。このミサイルは、前述のSH-60にも搭載できるため、戦車のみならず敵の水上艦艇も攻撃できる。したがって、尖閣に近づく中国海軍の艦艇にとって、大きな脅威となるだろう。

護衛艦「あたご」は、ステルス性も高い最新型のイージス艦である。中国が「ひゅうが」を攻撃しようと空母を展開させ、艦載機である戦闘攻撃機部隊を差し向けたとしても、「あたご」のイージスレーダーが素早く探知。次々と対空ミサイルを発射して、中国軍機を迎撃していく。

それだけではない。「あたご」の主砲である62口径5インチ砲は、地上目標を攻撃することもできる。今回はサンクレメンテ島に潜伏する敵を掃討するという内容で、艦砲射撃訓練も行なっている。

とどめは輸送艦「しもきた」だ。この艦には陸自隊員約330名、車両約60両が搭載可能。今回、「しもきた」に乗り込んだのは、島嶼防衛の要である陸自の西部方面普通科連隊である。彼らは"日本版海兵隊"として知られる。わが国の島嶼部の防衛のため、南西地域の防衛警備を担当する西部方面隊(熊本県)の直轄普通科部隊として、02年に創設された。

拠点としているのは相浦駐屯地(長崎県)で、海自の佐世保基地にも近く、いざとなれば、すぐさま海自の輸送艦に乗り、進出することができる。即応性機動性の高さがウリで、島嶼部への進出をスムーズかつ効果的に行なうため、早ければ来年度から、購入が決定している米海兵隊御用達の水陸両用装甲車AAVの配備も開始される。

「ひゅうが」に「あたご」に「しもきた」。自衛隊の本気ぶりがよくわかるが、驚くのはまだ早い。
6月14日には、MV-22オスプレイが、「ひゅうが」艦上を使って発着艦訓練を実施したのだ。

この試みは、歴史的なことだ。オスプレイは自衛隊の保有機ではないため、運用実績がない。そこで、すでにオスプレイを戦力としている米強襲揚陸艦「ボクサー」から、デッキクルー(甲板作業員)が乗り込み、「ひゅうが」のデッキクルーに、丁寧に作業方法をレクチャーしていった。

それは、着艦誘導方法のみに留まらない。オスプレイを「ひゅうが」の格納庫に収容する訓練も、同時に行なわれたのだ。
オスプレイのような大型の航空機を格納庫に収納し、オペレーションできるのか、百聞は一見にしかずとばかりに"試してみた"わけだ。さらには燃料の給油方法、整備方法など、実際の運用を見越した細かなノウハウまで、自衛官に伝授されていく。「ひゅうが」デッキクルーたちは、その教えをメモし、写真を取り、しっかりと身につけようとしていた。

オスプレイの航続距離は固定翼機並みに長い。それでいて、ヘリのように滑走路のない狭い場所にも着陸できる利点を持つ。すなわち、島嶼防衛には最適な航空機といえるだろう。
「もし、自衛隊がオスプレイを導入したら、『ひゅうが』で運用できるのか?」

どうやら日米両国は、この疑問を検証していたようだ。近い将来、"日の丸オスプレイ"が導入されることは間違いないだろう。

7月3日公開のvol.3に続く・・・。

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