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アメリカの本気中国潰し「日米尖閣防衛極秘演習」凄まじい中身 vol.3

[週刊大衆7月8日号]

日米両国にとって大きな実りがあった本演習だが、防衛省は突然、演習の参加を決定したわけではない。その布石となった訓練は、これまでにもあった。

西部方面普通科連隊と米海兵隊は、05年より同じキャンプ・ペンドルトンで「アイアンフィスト(鉄拳)」という演習を行なってきた実績がある。上陸作戦に欠かせないボートを使った水路潜入の方法や、ヘリによる機動展開訓練、実戦的な射撃訓練などを、経験豊富な米海兵隊からみっちりと伝授されている。

しかしながら、本格的な上陸演習はアメリカで行なわなければならない。日本国内では、満足に訓練できる場所がないからである。

そこで自衛隊は、訓練場所を求めて試行錯誤する。昨年は米本土より近いグアム・テニアン島で、上陸演習を行なった。そして、国内での訓練用地を精査した結果、沖縄本島にほど近い入砂島を見つけ出した。

昨年11月5~16日の日程で、日本国内で行なわれた日米共同統合演習「キーン・スウォード(鋭利な刃)」では、入砂島を舞台とした奪還訓練を盛り込む予定だった。ただ、訓練が始まり、いよいよ上陸演習開始というタイミングで、野田佳彦首相(当時)から"待った"がかかったのだ。

入砂島での離島奪還訓練が中止になったのは、いわずもがな、"中国への配慮"からだろう。実際、中国側は訓練に対し、事前に懸念を表明していた。それに加え、地元・渡名喜村の反対もあったといわれる。

訓練中止を野田政権が決断して以降、中国の脅威は減じるどころか、日に日に高まっていった。だが、本格的な奪還訓練をする場所が、日本国内には見当たらない……。それが今回、「夜明けの電撃戦」への初参加を決めた背景である。

演習のクライマックスは6月24日の日米共同での上陸演習だ。続々と洋上の「しもきた」から発進し、車両を陸揚げするLCACエアクッション揚陸艇。強襲揚陸艦「ボクサー」からは、米海兵隊のAAVが次々と上陸していく。日米隊員がともに手を取り銃を取り、浜辺を駆け抜ける――。

自国の領土を死守しなければならない日本と、近い将来、太平洋の平和を乱す元凶となるであろう中国を抑えたいアメリカ。

日本を遠く離れたアメリカの地で、自衛隊は、鬼気迫る中国潰しの訓練を繰り広げた。本演習を通じて、「わが国には威嚇も恫喝も通用しない」ことを、中国政府に知らしめることができたはずである。

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