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アベノミクスの裏で「スイカ泥棒 列島 増殖中」激ヤバ vol.1

[週刊大衆7月8日号]

「アベノミクスだなんだって、よくテレビでやってるけどさ、生活はなんも変わってないよ。逆に肥料の値段だって上がるし、いいことねぇよ。明るい話もないし、この間も町の寄り合いでさ……近くでスイカが盗まれた事件が深刻な話題になってたな」と、溜め息まじりに語るのは、茨城県内で専業農家を営むYさん。

安倍内閣発足から半年以上経っても、衰えることのないアベノミクス熱狂。
「第3の矢」である成長戦略が発表されたり、日経平均株価が乱高下したりと、様々な報道が飛び交っている。
「円安とインフレが進めば経済はよくなる……ずっと安倍総理が豪語し続けてきましたが、実体経済は何も変わっていません。アベノミクス株で儲かった投資家はともかく、普通の人々の暮らしは苦しいままです」(全国紙経済部記者)

原材料費の高騰で、農家や小売業などの業者は四苦八苦し、景気回復の兆しは一向に見えていない。
「厳しい経済状況下では、たびたび不思議な事件が起きます。"不況で増えるコメ泥棒"とはよくいいますが、最近は高価なフルーツや高騰している金属類が盗まれるなど、前例のない事件が頻発しています」(全国紙社会部記者)

そんな情報をもとに、本誌取材班は、全国の新聞紙面の隅々まで調べてみた。確かに不可解な盗難事件が頻発していて、冒頭のYさんが語った"スイカ泥棒"は決して大げさな話ではなかった――。

5月26日、茨城県筑西市の農家で、出荷直前の小玉スイカ700個(約35万円相当)が忽然と消えた。
「被害農家のHさんが自宅から少し離れたビニールハウスに向かい、盗難が発覚しました。まさか、重くてかさばるスイカが盗まれるとは思わず、鍵はかけていなかったようです」(前同)

話は、これだけでは終わらない。31日には同じ筑西市で、またもや特産の小玉スイカ約250個が泥棒に持っていかれてしまう。
「近年、甘くておいしいスイカとして茨城県がPRに力を入れている筑西の名産品が合計1000個も盗まれたのですから、地元の農家にとっては衝撃的な出来事。近隣の農家は防犯対策に頭を抱えています」(同)

"スイカ泥棒"は、この地域だけではなく、遠く山陰地方でも発生していた。
ドバイ王室にも献上され、日本が世界に誇る「大栄西瓜」の産地・鳥取県でも、見過ごせない事件になっているのだ。
「鳥取県北栄町で、3件のスイカ盗難事件が立て続けに発生したんです。今年から夜間警備を強化し、防犯カメラの設置を始めましたが、地元農家は、筑西の被害を知って"どこまでも盗むつもりなのか"と、戦々恐々です」(地元紙記者)

大栄西瓜組合協議会の担当者は、怒りと諦めが交じった表情で、こう語る。
「暗闇の中で犯行に及んでいるから、朝になって始めて被害に気がつく。そのときには後の祭り。ビニールハウスを鎖でちゃんと閉めても、切断して侵入されるから、計画的犯行に違いない。どうすればいいんだ!」

ドバイでは1個3万円以上で売られたこともある、超高級な大栄西瓜。産地の人々が動揺するのも、当然のことだろう。

農作物の被害はスイカだけではない。戦後の食糧難の時期ならともかく、この飽食の時代に、なんとコメ泥棒まで頻発している。

5月30日には、茨城県稲敷市の農家に保管されていた玄米と精米16袋(約13万円相当)が消えた。
「さらに、被害農家から約200メートル離れた会社員宅でも、米蔵の南京錠が壊され、玄米7袋(約5万円相当)が被害に遭いました。この盗難米、大半が"ヤミ市場"で売買され、最近では、インターネットオークションで売り捌かれるという噂もあります」(地元農協関係者)

安倍総理が参加表明したTPPの問題で、全国の農家は存亡の危機にあるともいわれる最中、こうした泥棒が増殖するのは厄介としかいいようがない。
「最近の物盗りのターゲットは農作物だけじゃない。身近な金属製品も片っ端から被害に遭っているんです」(事件ジャーナリスト)

5月28日に千葉県長生村の県道でガードレールの金属パイプ128本(約100万円相当)が盗難に遭い、地元業者を驚かせた。
また、同県船橋市では道路側溝の鉄フタ29枚が盗まれている。こちらは一般市民には二束三文だが、所有者には大問題。
「ガードレールにしても側溝のフタにしても、個人では運べない代物。側溝のフタは値段も1トン当たり約2万円にしかならないが、引き取るスクラップ業者は多い。原材料高のいま、金属泥棒が増えることはあっても、減ることは考えられません」(前出・経済部記者)

7月5日公開のvol.2に続く・・・。

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