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孤高のランナー川内優輝が「陸連」と「箱根駅伝」を斬る! vol.01

[週刊大衆12月30日号]

12月1日の福岡国際マラソンで3位となった、【孤高の市民ランナー】川内優輝選手(26)。
これで、来年9月に韓国・仁川で開かれるアジア大会出場が内定。

この1年は、まさにブレークの年となった。
そんな川内選手が今回、本誌だけに現在の心境を激白。

普段はテレビや雑誌の個別インタビューを受けないが、思い入れの強い正月の箱根駅伝と【因縁】の日本陸連について、熱いメッセージ寄せてくれた!
※※
13年は10レースのフルマラソンに出場し、3月には自己新記録の2時間8分14秒を出した川内選手。
唯一しくじったのは、8月のモスクワ世界陸上で18位と振るわなかったこと。

それを本人は悔しそうに語った。
「埼玉県の久喜市長や母校の学習院大学関係者も応援に来てくれたのに、恥ずかしいレースになってしまいました」(川内選手)

思い起こせば、夏のレースには弱い川内選手。
11年の東京マラソンでは、2時間8分37秒で日本人トップの3位となり、世界トップクラス入りを果たしたが、気温の高い大会でタイムを落とすこともあった。
「ロンドン五輪の選考レースとなった11年の福岡国際では、日本人1位にもかかわらず、陸連は"十分なタイムではない"と説明し、日本代表に選びませんでした。この頃、陸連と川内に緊張関係が生まれたんです」(スポーツ誌記者) 

川内選手は、これまでのランナーとはまったく違い、すべてが型破りだった。
「彼は埼玉県の公務員。毎日午後から夜9時過ぎまで、定時制高校職員としてフルタイムで勤務しています。国内レースでは土曜日に移動し、日曜日に出場して現地に宿泊。翌月曜午前中に帰宅して、午後から働くという生活です」(前同)

五輪クラスの選手はほとんど全員が実業団に所属し、陸上中心の生活なのが当たり前。
それなのに一市民ランナーが、どうやって日本一になれたのか。
「日本の陸上競技は、ほとんど実業団選手で構成されていて、企業は陸連や五輪スポンサーになるし、選手は陸連の管理下で練習指導されるのが、これまでの慣例でした。でも、強い川内君は、その枠を飛び越えてしまったんですよ」と語るのは、自らも箱根駅伝経験者の森田修一・前ホクレン陸上部監督。

川内選手の練習は、毎日、午前中の1時間半で20キロを走る程度。
昨冬に本誌が取材したときも、「今月は400キロしか走っていません。実業団は、ほとんどオーバートレーニングでしょう。あれでは本番前に潰れてしまう。練習は少なく、リラックスタイムは多くしています」と、持論の省エネ練習法を平然と語った。

これまで、陸上界の常識では、「月1000キロ走るのが普通」(陸連関係者)と言われていたが、こうした常識を打ち破って成果を挙げている。
それでいて年間10レースものフルマラソンに出場するのだが、「実は半分は練習感覚なんです」(川内選手)というから驚かされる。

マラソンは準備に2カ月、レース後の休養に1カ月を要するという慣例は、川内選手には通用しない。

陸連関係者が言う。
「陸連は、川内の走りを不安視している。抜群のタイムを出した直後のレースで、成績が下がることもあるものですから。一発勝負の国際大会に選考しにくいが、国民の期待は大きいので無視できない。それに、陸連が提唱する海外の高地トレーニングもやってないのに日本人トップに立つのだから、陸連上層部も頭を抱えています」

いまの日本男子マラソン界はバルセロナ五輪以来、メダルを逃しているだけに、我流で成功している川内選手には忸怩(じくじ)たる思いがあるだろう。

こうした惨憺たる状況なので、陸連は3年後のリオ五輪に向けて、マラソンもナショナルチームを組む方針を打ち出した。
代表合宿制にして、五輪や世界選手権で実績を残せる選手を育てる目論見なのだ。

だが、実業団に所属する選手とは違い、平日フルタイムで働く川内選手には、長期間の合宿参加は難しい。

前出・森田氏もこう語る。
「陸連が既成の合宿を押しつけたら、彼は潰れてしまうでしょうね。強い競技者というのは、練習でも試合でも、自分の型を持っているものです。それを尊重しないといけません」

そもそも彼は、従来のマラソン選手とは違う人生を歩んできた。

12月26日公開のVol.02につづく・・・。

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