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「ファンは酔い、選手は凍る」落合博満戦慄語録 vol.01

[週刊大衆12月30日号]

「この船は、一度沈没しちゃったんだ。立て直すには倍じゃなく、3~4倍の力がいる」
就任会見でこう語った中日の落合博満GM(60)。

その後の行動は、発言を裏づける過激なものとなった。
「井端弘和に88%ダウンの金額を提示したのを手始めに、契約更改で激辛査定を連発。8億円もの年俸カットを成功させた。【選手の弱みはいっぱい握ってますから】と不敵に笑うGMに、選手たちは顔面蒼白でしたね」(スポーツ紙記者)

04年から11年までの8年間にわたった監督時代には、選手に対し「能書き垂れるなら、実績で俺を超えてからにしろ」と言い放った落合GM。
三冠王3回、打撃タイトル獲得15回という実績には、選手は黙って従うしかないだろう。

こうした「結果至上主義」は終始一貫しており、現役時代の著書には、次のような一節がある。
〈プロはわがままでいい。メチャクチャでいいと思っている。プロ野球にいて何が魅力かといえば、一にカネ、二が力の世界だからこそ許される、このわがまま〉

ロッテ時代、落合GMに師事した野球評論家の愛甲猛氏は、破天荒時代の姿を明かす
「ある年のキャンプのことです。朝4時まで飲んだ日のデーゲームで、落合さんがホームランを打ったんです。"これでデーゲームの前でも酒が飲めるな"って言ってましたね」

愛甲氏はもともと投手としてロッテに入団したのだが、打者転向は落合GMのアドバイスだったという。
「落合さんが"投手より打者のほうが儲かるぞ"って、盛んに薦めるんですよ(笑)」(前同)

かと思えば、意外なエピソードも。
中日時代の90年1月17日、長野県昼神温泉で自主トレをスタートさせたときのことだ。
氷点下5度、雪が降り積もる極寒の地で、5・4キロにも及ぶ「雪中行軍」を始動したのは、時報で確認した午前3時33分だった。
「(打撃タイトルを)3つとも獲るということさ。本当は4度目(の三冠王)を狙うんだから、4時33分にしようかと思ったけど、4は縁起のいい数字ではない。だから3並び。……3時33分33秒スタートのほうがよかったかな」

合理主義者として知られる落合GMだが、ゲンを担ぐ一面もあるのだ。
選手時代には「三冠王を獲ります」、監督としては「優勝します」と、毎年、開幕前に宣言してきた落合GM。

そこには、「周囲に公言することこそ高い目標達成への原動力となる」という考えがあった。

人として謙虚であることは大事だが、と前置きしたうえで、「勝負の世界では、"あの人には勝てません"と口にするのは謙虚さとは意味が違う。生き馬の目を抜く世界で命取りになりかねない」とも述べている。

「落合は講演で"プロ野球人として誰かに憧れたことも目標にしたこともない。長嶋茂雄さんや王貞治さんというスーパースターでも、目標にしてしまったら、その時点で上回ることはできない"と話している。やっぱり意識が違うね」(スポーツ紙デスク)

そうした信念で残した自身の実績には自負があり、「10年ごとにプロ野球を代表した選手を挙げれば、60年代は長嶋さん、70年代は王貞治さん、そして80年代は落合博満の時代だった」と発言している。

自分がスーパースターという強烈な意識ゆえか、こんな言葉も。
無類の映画ファンである落合GMは、今夏に上梓した映画に関する著書『戦士の休息』の中で、〈私の中には三船敏郎がいる〉と語っているのだ。
「同書で落合さんは、三船敏郎を自分にとってのスーパースターだと語り〈私自身の生き方や考え方が、三船敏郎が演じた男のようだと言われたら、否定する気にはなれない。無意識のうちに私の中には三船敏郎がいるのだろうか〉と述べています」(夕刊紙記者)

さすが、「ホームランを打つ力のある選手は、全打席ホームランを打ちに行く」という思いで打席に入っていた大打者というほかはない。

ちなみに、打撃に関するこんなアドバイスもある。
「子供が一番真似していいのが、広島の前田智徳のフォーム。トップの位置から動かずにバットが出ていく。熊本工の大先輩・川上哲治さんに一番近い。逆に真似しちゃいけないのが、落合、王さん、イチロー。しようと思ってもできないから」

12月24日公開のVol.02につづく・・・。

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