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番記者が語った!天龍源一郎「ミスタープロレス」漢の素顔

[週刊大衆12月07日号]

番記者が語った!天龍源一郎「ミスタープロレス」漢の素顔

 また一人、名レスラーがリングを去った。“ミスタープロレス”こと天龍源一郎(65)の引退試合が11月15日、東京・両国国技館で行われたのだ。

 元『週刊プロレス』全日本担当記者だった市瀬英俊氏が試合を振り返る。「度重なるケガで、全盛期の動きではなかったものの新日本のIWGPヘビー級王者オカダ・カズチカ(28)の猛攻を逃げずに正面から受けていました。天龍さんの“受け”の美学は最後まで貫徹されていました」

 天龍は37歳年下のオカダに、グーパンチなどの必殺技や、5年半ぶりに解禁したパワーボムを炸裂させたが、最後は“受けの美学”を見せつけ、大技・レインメーカー(短距離式ラリアット)でフォール負け。この試合で幕を閉じた天龍の格闘家人生だが、キャリアを始動させたのは、相撲だった。

「横綱・大鵬が所属する名門・二所ノ関部屋に、63年に入門。西前頭筆頭まで番付を上げ、三役も狙える逸材でしたが、部屋の分裂騒動に巻き込まれ、相撲が取れない状態に。76年にジャイアント馬場に声をかけられ、プロレスに転向しました」(スポーツ紙記者)

 その後、馬場、アントニオ猪木、ジャンボ鶴田らを相手に数々の名勝負を繰り広げた。「どの会場でも激しく攻め、それ以上に激しく受ける。痛みの伝わる試合に客席は驚き、興奮していました」(市瀬氏)という。

 激しさを持つ一方、優しい漢だったという。「天龍さんは目配り、気配りの人。まだペーペーだった私を“市瀬君”と、最初に名前で呼んでくれたのは天龍さんでした。新米記者にとっては、やはりうれしいものです」(市瀬氏)続けて、「地方を回る巡業に出ると試合後に記者を招いての飲み会が恒例でしたが、飲み代はすべて天龍さん持ち。豪快でオープンな人柄の天龍さんの下には、多くの記者が集まっていました」

 天龍の“太っ腹伝説”は引退試合でも変わらずで、「入場者全員に定価2000円の引退記念パンフレットを無料で配りました。本来、売るものを来場したお客さんにプレゼントしたんです」(前同)

 一方、引退試合後のセレモニーで、リング上に上がったのはスタン・ハンセン、テリー・ファンク、娘の紋奈さんの3人だけだった。「本来、大物レスラーの引退となれば、縁のある著名人やマスコミ各社からのパネル贈呈などが長々と行われるのですが、非常に簡素だった。これもお客さんのためでしょう」(同)

 何よりファンを大事にしたミスタープロレス。彼の思いが、後輩たちに引き継がれることを切に願う。

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