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これぞリアル『下町ロケット』!! 初の国産ジェット旅客機MRJ誕生秘話

[週刊大衆12月07日号]

これぞリアル『下町ロケット』!! 初の国産ジェット旅客機MRJ誕生秘話

 ニッポンの航空史に、新たな快挙が刻まれた。“メイド・イン・ジャパン”の国産ジェット旅客機「MRJ」(三菱航空機)が11月11日、初飛行に成功したのだ。国産プロペラ旅客機YS-11以来、53年ぶりとなる国産旅客機は、県営名古屋空港から天高く舞い上がった。「久々の日本産ということで話題になりましたが、驚くべきは性能。燃費がメチャクチャいいんですよ」と、賛辞を惜しまないのは、全国紙経済部記者。

「MRJは、他社の同等機に比べて、20%以上も低燃費なんです。その理由は、革新的なエンジン“PW1200G”が搭載されているから。詳しい説明は省きますが、エンジンが構造的に抱える矛盾点を、このエンジンは解消しています。航空会社の運航費用は、約4割が燃料費なので、MRJを導入すると、航空会社は収益性がアップする。乗るほうとしては、運賃の値下げにつなげてほしいところです」(前同)

 また、当然のことながらこうした技術革新の裏側には、中小規模の研究所、製作所のスタッフが日々、流してきた汗がある。人気ドラマ『下町ロケット』(TBS系)の舞台になったような“町工場”が、多大な貢献をしているのだ。「主翼部品を担当した金属加工メーカー、加藤製作所(岐阜県中津川市)は、金属に圧力をかけて形を整える“絞り加工”の精度が高く、国内屈指の技術力。また、高齢者を積極的に採用することでも有名で、104名の従業員のうち、半分の52名が高齢者。パート職人が手仕事で、一つひとつ丁寧に作り上げているんです」(前出の記者)

 MRJの胴体部品を納入したのは、和田製作所(愛知県清須市)だ。「和田製作所は、航空機用の部品を中心とした、まさにその道のエキスパート。YS-11が発表される以前の1955年から、飛行機ひと筋で歴史を重ねてきた会社です」(前同)

 客室のカーペット、カーテンなどの内装は、龍村美術織物(京都市中京区)が請け負った。「創業は1894年。由緒正しき織物、着物を作る一方で、現代的なカバン、人形、アクセサリーを手掛けるなど、チャレンジ精神も旺盛です」(在阪記者)

 内装の詳細は不明だが、日本の伝統美を生かした、くつろげる空間になっていることだろう。今後、安全検査を経て、再来年、ANAに引き渡される予定のMRJ初号機。夢の国産機に乗りたい!

これぞリアル『下町ロケット』!! 初の国産ジェット旅客機MRJ誕生秘話

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