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日本シリーズ伝説ヒーロー20人 Vol.5

[増刊大衆11月26日号]

阪神(岡田彰布監督)とロッテ(ボビー・バレンタイン監督)の激突となった05年の日本シリーズで、異次元の活躍を見せたのが今江敏晃。
日本シリーズ初打席初本塁打。
史上初の8打席連続ヒット、4試合16打数10安打、打率・667はシリーズ新記録。
当然、シリーズMVPに輝いたことは言うまでもない。
入団4年目、結果を出さなくてはいけない勝負の年に、大輪の花を咲かせた今江。

しかし、試合前に今江のこれほどの活躍を予想した者はいなかった。
奇跡の始まりは、バレンタイン監督の初戦2番起用の決断だった。
実は2番打者には、いろいろ制約が多い。

先頭打者がノーアウトで塁に出た場合、自分のバッティングを犠牲にして、ランナーを進塁させなければならない役割がある。
自由に打ちたいタイプの今江は当初、2番起用を心底、嫌がっていたという。

10月22日、第1戦がスタート。
阪神のピッチャーは後にメジャーに移籍する井川慶。
先頭打者の西岡剛が11球と粘って三振。
一死走者なしの場面で、今江に最初の打席が回ってきた。
2番とはいえ、自由に打てる状況だ。
時速136㎞の高目に浮いた球(おそらくカットボール)を確実に振り抜いた。

「なぜかボールが大きく見えた」と今江はインタビューで答えている。
ボールは阪神ファンで埋め尽くされた左中間スタンドに突き刺さる。
初打席初本塁打。

これで気をよくした今江は、第2打席でセフティーバントを決める。
この2つのプレーで心に余裕が生まれたのか、第2戦、より自由に打てる8番に移動して、打棒はますます冴え渡る。

第1、第2戦で連続8安打と大爆発した今江の活躍で、チームは初戦10対1、第2戦10対0と、2日続けて二ケタ得点。

一方、毒気に当てられた阪神は、本拠地の甲子園球場に戻っても、第3戦で10失点。

結局、いいところなしの4連敗でストレート負け。

ロッテは茫然自失の阪神を尻目に、日本一の美酒に酔いしれた。

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