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急逝・北の湖理事長「壮絶がん闘病と泥沼後継者争い」

[週刊大衆12月14日号]

急逝・北の湖理事長「壮絶がん闘病と泥沼後継者争い」

 角界の発展に尽力した偉大なドンが旅立った。その悲しみも癒えぬ中、後継の座を巡って早くもバトルが!?

 週刊大衆12月7日号記事「北の湖理事長“がん再発説”浮上!」の締切直後の出来事だった。九州場所13日目の11月20日午後6時55分、北の湖理事長(元横綱)が直腸がんによる多臓器不全のため、福岡市内の病院で急逝。享年62。若すぎる死だった。10日目の栃煌山戦での猫だましを、北の湖理事長に批判された横綱・白鵬は、「愛のムチだったと思う」と語り、「力士のことを一番に考えてくれる理事長だった」と別れを惜しんだ。

 あるベテラン相撲記者はこう語る。「九州場所中は、会場内で訃報を知らせるアナウンスや黙とうもなければ、献花台も設けられませんでした。千秋楽の協会挨拶でも触れず、優勝パレードもいつも通り。これらは北の湖の奥さんが、“何もしないでください。理事長もそういう人ですから”と頼まれてのことと聞いています」

 21日の午後、遺体を乗せた車は、福岡から東京の北の湖部屋へと向かったが、「移動の際、“相撲を最後に見せてあげたい”という夫人の思いから、大相撲開催中の福岡国際センターに立ち寄ったんです。それが唯一の“わがまま”だったといいます」(前同)

 今も史上最年少記録として残る、21歳2か月で第55代横綱に昇進。優勝24回を誇り、好敵手である横綱・輪島との白熱した取組で“輪湖時代”を築いた。相撲通で知られるラジオパーソナリティの大野勢太郎氏は、こう振り返る。「引退の際、感想を聞くと、ライバルだった輪島さんについて、“あんなに強い相手はいなかった”と言ったんです。普通は強い相手を倒した一番などを挙げるものですが、本当にけれんみがなく、率直な方でした」

 理事長就任後は、人望の厚さでも一目置かれた。「北の湖さんは独断専行ではなく、人の話を聞く調整型。ストレスは大変なものだったでしょう」(前同) それが災いしてか、近年は人知れず病と闘っていた。「6年ほど前から酒は一切飲まなくなりました。死因となった直腸がんの手術を最初に受けたのは2012年9月。早期発見で患部を摘出し、経過は順調だったようです。翌13年6月には、還暦土俵入りも披露しています」(出羽海一門のタニマチ筋)

 だが、13年末には大腸ポリープが見つかり、再手術。その後、腸閉塞も併発した。「昨年秋には膀胱がんが見つかったという話もありました。今年7月には、大相撲名古屋場所中に急遽、東京に戻って入院。腎臓に尿が溜まる水腎症の手術をしましたが、実は水腎症は、がんの合併症でも起こりうるものなんです」(前同)

 また、以前手術した直腸がんが再発していたという。「その頃、北の湖理事長の自宅には介護用ベッドが運び込まれたそうで、余命数か月との噂も……」(同) それでも、自身の病状を頑なに伏せてきた北の湖理事長。これには相撲協会の思惑もあったという。「次期理事長を巡る泥沼の争いが表面化するのを、避けたかったのかもしれません」(中堅相撲記者)

 しかし現在、それは現実になりつつある。「当面は八角親方(元横綱・北勝海)が理事長代行を務めますが、来年1月の初場所後に理事選が実施され、その新理事の互選で、正式に理事長を選ぶことになります」(前同) まず、根強い“待望論”があるのが貴乃花親方(元横綱)。「相撲人気復活の一番の功労者ですし、ナンバー3の総合企画部長として様々な案を出しています。たとえば最近、見学しやすいようにとガラス張りの相撲部屋が増えましたが、これも貴乃花親方の発案。若い女性ファンが増えました」(同)

 さらに、「来年1月の理事改選で、北の湖理事長と同じ出羽海一門の出来山親方、千賀ノ浦親方が定年を迎えますが、その後継とみられる境川親方、玉ノ井親方が“貴乃花派”と見られるのも好材料です」(同)

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