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日本シリーズ伝説ヒーロー20人 Vol.2

[増刊大衆11月26日号]

「日本シリーズ史上最高の名勝負」と称えられているのが、森祇晶監督率いる西武と野村克也監督率いるヤクルトが激突した92年のシリーズだ。

全7試合のうち、4試合が延長戦。
逆転に次ぐ逆転のシーソーゲームとなった第6戦を頂点に、野球の面白さが凝縮された日本シリーズだった。

多くの日替わりヒーローを輩出したこの戦いで、MVPに輝いたのは、第3戦と第7戦に登板し、両試合とも先発完投で2勝を挙げたエースの石井丈裕。

この年、15勝3敗、防御率1・94の成績を挙げ、沢村賞に輝いた石井が第3戦まで温存されたのは、全7戦を見据えた森監督の戦略である。
DHが採用されない神宮球場の戦いに、打撃に難のある石井を使うのは得策ではないと判断。

それに、最終戦までもつれると見て、石井を第7戦に持ってこれるようにしたのだ。
第3戦、満を待して登場した石井は、3回まで完璧なピッチング。

結局、ヤクルトを散発5安打に抑え、広澤克実のソロホームラン以外の失点を許さなかった。
石井の2度目の登板は、予定どおり第7戦(10月26日)。

舞台は神宮球場。

ヤクルトのエース・岡林洋一との投げ合いとなった。
1点を争う投手戦。
0-1のビハインドで迎えた7回表、絶好調の岡林から値千金の同点打を放ったのは、バッティングに難のあるはずの石井だった。

二死一、二塁。
通常なら当然、代打を出す場面で、森監督はそのまま石井を打席に送る。

「石井はうちのエース。変える気は毛頭なかった」とは試合後の森監督の弁。
この一打席より、その後の守りを優先させたのだ。

カウント1ボール2ストライクからの6球目、岡林の投じたカーブを弾き返した石井の打球は、背走するセンター・飯田哲也のグラブをかすめてグラウンドに落ちた。

1-1の同点だ。
7、8、9回、ヤクルトは毎回のように走者を出し、突き放すチャンスを?むが決定打が出ず、そのまま延長戦突入。

10回表、一死三塁の場面で秋山幸二が犠打を放ち2-1。
エース対決は、森監督の信頼に応えた石井に軍配が上がった。

12月06日公開のVol.3につづく・・・。

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