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日中台激突!! 漁師たちの「尖閣マグロ戦争」壮絶修羅場 vol.2

[週刊大衆6月24日号]

こうしたトラブルは04年頃から確認されており、水産庁の取締船が台湾漁船を拿捕して警告していた。以来数年間、台湾漁船は鳴りを潜めていたのだが、近年、再び活動を活発化。さらに、協定で怖いものがなくなったのだ。こうした台湾漁民の行動を搔き立てているのは、中国だという。
「上海の魚市場では本マグロやサバなどの鮮魚の中でも、特に釣魚(尖閣諸島の中国での一般的呼称)産のものは、2倍近い値段がつけられ、飛ぶように売れています。"釣魚マグロ"とすると愛国心が刺激され、高値でも売れるんです。そのため、中国では近年、"釣魚偽装マグロ"まで出始めているようです」(全国紙外信部記者)

台湾漁船が獲ったマグロの一部は、相場より高値で中国が買い取ってくれる。尖閣沖に台湾漁船が引きも切らないのは、無理からぬことだろう。

台湾漁船の盛況ぶりは、宇宙からも確認できる。人工衛星から撮影された日本列島周辺の夜景の画像を見ると、東京や大阪といった都市部と並び、尖閣周辺が異様に明るく光っているのだ。これは、台湾漁船が発する灯り。その喧騒の中に、日本漁船の姿はない。
「協定によって、石垣島から40キロしか日本の海は残ってない。はえ縄の長さは60キロだよ。島から縄は入れられない。いままでは島から40キロ離れ、縄を入れていたんだから。国が台湾が喜ぶようなラインを引いて、俺たちは何も知らなかった。悔しいったらありゃしないよ」(前出・名嘉船長)

さらに、貪欲な台湾漁船は、与えられた海域だけに留まらず、本マグロ漁の最盛期の現在、平然と協定破りまで犯しているという。協定執行後、日本側の海域まで進出し、わずか3週間で四度も水産庁の漁業取締船に拿捕されているのだ。
「協定によって事実上、尖閣海域を台湾側に明け渡したのに、南の魚場まで荒らされては、俺たちにとって踏んだり蹴ったりだ!」と、地元の漁師は憤りを隠さない。こんな弊害も。
「漁具が壊されることを警戒し、南の海域に脱出してマグロ漁をしている日本の漁師が増えたことで、今度は、仲間うちで潰し合いになることを心配しています」(前出・地元紙記者)

日台漁業協定の締結。それは、台湾漁船による漁場の独占を招いた。ただ、日本政府が、こんな"不平等条約"ともいえる協定を台湾側と結ばざるを得なかった元凶は、尖閣の領有を不当に主張する中国にある。

前出の赤嶺議員がいう。「尖閣に対し、中国と台湾が共同戦線を張ることを警戒したのでしょう。"中台を分離させる"という外交戦略のため、尖閣沖の海域を台湾に与えたのです」

台湾も中国同様、尖閣の領有を主張しているため、中台がタッグを組むことを日本政府は警戒していたのだ。尖閣問題に取り組むこと18年。95年以来、16回も尖閣の地を踏んでいる石垣市議の仲間均氏がいう。
「中国・台湾は、"騙されたほうが悪い"という国民性でルール無用。今回の協定締結により、日本側海域での操業を認めたため、つけ上がり、ドンドン日本の海域を侵食してくるんです」

6月21日公開のvol.3に続く・・・。

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