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4年で100人処刑…北朝鮮・金正恩「血の粛清」の衝撃理由

[週刊大衆12月21日号]

4年で100人処刑…北朝鮮・金正恩「血の粛清」の衝撃理由

 2011年末、第2次安倍政権誕生と前後して、北朝鮮の最高指導者に就任した金正恩第1書記(32)。それから4年、経済再生に苦しむ日本を尻目に、北朝鮮は“独自路線”を歩んでいる。通信社記者が言う。「韓国の情報機関『国家安保戦略研究院』の発表によると、この4年間で金正恩が処刑した朝鮮労働党幹部の数は、なんと100人以上。すさまじい数です」

 功労者のみならず、親族までも容赦なく、血祭りに上げているというのだ。「この5月、玄永哲(ヒョンヨンチョル)国防相(享年66)が表舞台から姿を消しました。正恩に対して面と向かって“やっぱり若い人は、政治できないよね”と批判したのが粛清の原因だったとか」(前同)

 一昨年も、政権ナンバー2の座にあった張成沢(チャンソンテク)元国防副委員長(同67)が直系親族も含め、全員が処刑の憂き目に。また側近2名も、泥酔状態の正恩氏に「指示を即座に実行しなかった」との理由で処刑されている。「今年1~4月には、15人の高官が殺されています。ある者は、山林緑化政策に不満を見せたのが理由。“国家計画委員会副委員長”の肩書を持つ者は、設計中の“科学技術殿堂”の屋根を“花の形に変えろ”とムチャな要求をされ、“工期が延びるし、施工も難しい”と意見を述べたのが理由です」(全国紙政治部記者)

 処刑人数は12年に17人、13年に10人だったが、昨年は41人と急増。“血の粛清”のピッチを上げる正恩氏の周辺を探ると、衝撃的な理由が見えてきた。外交評論家の井野誠一氏が言う。「正恩氏は、世襲によって権力を移譲されたことを強く意識しています。“金王朝体制”を守り、自身の代でさらに発展、強化させたいとの意思が極めて強い。しかし、正恩には“未熟”“力不足”という世間の評価や雑音が聞こえてくる。それを嫌がっているというのが、背景にあります」

 侮られ、軽んじられていると感じると、怒りが爆発してしまうのだろう。「張成沢派の粛清では、張の腹心が“この国を動かしているのは張閣下で、あの息子(正恩)はお飾りだ”と言い合っている事実を知り、ショックとともに怒りを激しいものとしました。見せしめの意味もあって、苛烈な処罰を加えるケースが増えています」(前同)

 のみならず、「金正日に絶対忠誠を誓い、特権を付与された“お流れちょうだい組”がいたように、正恩氏は子飼いを要職に就け、軍、党をさらに動かしやすくしたいと考えている。世代交代を速やかに促進したいんです」(同)

 粛清の陰には、“新お流れちょうだい組”を一刻も早く作りたい正恩氏の思惑があったのだ。一方で、「正恩氏は、張成沢派の残党の動向に“細心の注意を払え”と保衛部に命を下しています。彼らによる復讐(テロやクーデーター)を恐れているのです」(同) 処刑を続けることで孤立する北の暴君。この粛清は何を招くのか。

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