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キーマンが語った!橋下徹天下獲りシナリオと維新旋風の正体 vol.1

浪速で起こった風がいま、大きな嵐となって永田町を席捲している――。
「大阪維新の会ですよ。年内にもあるとされる総選挙に向けて、橋下徹大阪市長率いる大阪維新の会の動向が大きな注目を集めています」(全国紙政治部デスク)

大阪維新の会は、9月8日に全体会議、翌9日に公開討論会を開き、そして、9月12日に新党設立を発表する見通しになっている。
「維新の会の政党化に向けて、永田町からラブコールが殺到。安倍晋三・元首相をはじめ、現役の国会議員が維新との連携、もしくは維新新党への合流を打診しています」(前同)

去る9月1~2日にFNSが実施した「比例での投票先は?」という世論調査でも、維新の会は自民(21・7%)、民主(17・4%)をしのぎ、23・8%を獲得。世論調査ながら、見事「比例第一党」になっている。
しかし、このブームともいえる維新旋風には、批判が多いのも事実だ。政治評論家の浅川博忠氏がいう。
「たとえ維新の会が、ある程度まとまった数の候補者を擁立したとしても玉石混淆であり、数=質とはならない。さらにいえば、そんな候補者たちがブームに乗って当選しても、2回目の選挙で落選の憂き目に遭うことは、前回の総選挙で小泉チルドレンが証明したとおりですからね」

維新の会から立候補する候補者の多くは、今年3月に開講した「維新政治塾」の塾生から選ばれる可能性が高いといわれている。
「8月6日に『週刊ポスト』が維新政治塾塾生888人の名簿を公開、さらに次の号で出馬選挙区を報じました。これに永田町は大騒ぎ。記事が大量にコピーされ、議員たちは食い入るようにそのリストを読んでいたそうです」(民主党関係者)

このリストには、現役の地方議員からタレント、会社経営など様々な職種の人々が塾生として掲載されていたが、それに対して、「橋下人気に便乗しようとする輩の寄せ集めとの批判が多いのが実情。確かに月に1回、塾に行って、選挙に出るカネさえ確保すれば憧れの国会議員になれるんですからね。楽なもんですよ」(自民党関係者)との手厳しい意見が大勢なのである。

そこで本誌は、永田町、いや、いまや日本全国から注目を集めている維新政治塾の現役塾生に接触。"未来の国会議員"と呼ばれる彼らが、維新への期待と批判をどう捉えているのか。そして、維新政治塾の実情はどういったものなのか、取材を敢行した。

今回、記者の直撃に実名で取材に応じてくれたのが、維新政治塾の塾生リストの中でも、特に注目された"異色の経歴"の持ち主・山田和史氏(34)だ。

山田氏は関西の大学を卒業後、NHKに入局。札幌支局にいた05年に友人と漫才コンテスト「M-1グランプリ」に出場し、見事、準決勝に進出したものの、これがきっかけとなりNHKを辞めることに。その後は関西で芸人をしつつ、大学生の就職を支援する塾を主宰するなど、多方面で活躍していた。
「維新政治塾に入ったのは就職支援の塾をやってみて、教育行政に疑問を持ったからです。大学生は日本の教育の集大成のはずなのに不良品のような学生ばかり。僕が一人で見られる人数は知れてますから、一人でも多くの学生を教育するには政治と関わっていくのが一番だと思ったんです」(山田氏=以下、指定外同)

一念発起した山田氏は、今年初めに塾に応募。書類審査をパスし、3月24日の開講式に参加した。
「2000人が大阪に集結していました。テレビ局出身ですから取材慣れはしてるはずなのに、カメラの台数に驚いたほど。それに、会場の熱気がすごくて……歴史が変わるときの高揚感、風を感じたのを覚えています」

あまりの応募者の多さに維新政治塾は第一クール、第二クールに分けて、第二クールに進める者だけを塾生とすることを決めた。つまり、第一クールの間はお試し期間。ここで第二クールに進めるかを審査されることになったのだ。
「2000人を4チームに分けて計4回、講義を受けました。テーマはそれぞれ"公務員制度改革""経済政策・税制""外交・防衛""社会保障制度"。それぞれに、その道のエキスパートが講師として来てくれました」

講義は約1時間。その後、約30分の質疑応答を経て、講義を受けての論文を1時間で書く。そして、20~30人に分かれてディスカッションを行なうという。
「このディスカッションを維新の会所属の地方議員たちが、チューターとして見守っています。おそらく、ここでも次に進める人材かを審査していたんでしょうね」
そして第一クールの最終回の最後に、面接が行なわれたという。
「"選挙に出る資金はあるか?"と聞かれました。僕は、そんな金銭的余裕がないので、"借金しないと今年は無理です"と率直に答えたのを覚えていますね」

一部、「選挙資金がある人だけ次に進めた」という噂があったが、さにあらず。山田氏は、無事に第二クールに進むことができた。

09月18日公開のvol.2に続く・・・。

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