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【武豊】海外GⅠを勝つことは今も大きな目標

[週刊大衆01月25日号]

 昨日より今日。今日より明日――少しずつでもいいから、より上手くなることを目指して懸命にもがくのは言うまでもありませんが、単調な毎日が続くと、自分でも気付かないうちに、ふと気が緩むことがあります。

――えっ!? 武さんでもそんなことがあるんですか?

 僕も人間ですから、もちろん、あります。そんなとき、心を強く保つために必要になるのが、目標を持つことです。箱根駅伝で連覇を成し遂げた青山学院大学の原晋監督が、学生ひとりひとりに自分の目標を掲げさせているというのを聞き、あの圧倒的な強さの秘密が分かったような気がしました。紙に書く。みんなの前で宣言する。誰か大事な人に伝える。ひとり胸の中で誓う……方法は人によってさまざまでしょうが、目標を持ち、それに向かって進むことができれば、結果は付いてくるはずです。

 騎手として、毎年、僕が目標にしているのは、まずは、日本ダービーに勝つこと。1998年、スペシャルウィークではじめて勝ったときに味わった、沸き上がるような感動と深い思いは、今思い出しても心が震えます。99年のアドマイヤベガ、02年のタニノギムレット、05年のディープインパクト、そして13年のキズナ。戴冠のうれしさは、薄れるどころか、回を重ねるごとに強くなっています。この先、10回でも15回でも。いや、できれば毎年、ダービージョッキーと呼ばれたい騎手を続けているかぎり、この思いがなくなることはありません。

 次に目標にしているのは海外のレースで勝つこと。すぐ目の前に迫ったJRA通算3800勝を意識していないといったら嘘になりますが、それはあくまで通過点。みなさんが、「今年は無遅刻無欠勤が目標だ!」とは言わないのと同じように、数字をクリアしてもそれほど大きな感慨はないと思います。

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