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[プチ鹿島]中邑真輔退団で「2016年の新日本プロレス」はどう展開するか

 先日、雑誌の座談会に呼んでもらい、2016年のプロレス界についてワイワイ話してきた。そこで私が「今年の気になること」のひとつで話したのが新日本プロレス。新日本自体は何の心配もないのだけど、今年からWWEの動画配信サービス「WWEネットワーク」が上陸する。ファンは幸せだが、新日本プロレスは日本市場でいよいよWWEがライバルとなる。大変だろう。そんなことを言っていたら……、中邑真輔のWWE入りの噂が急浮上した。まずアメリカで報じられたというのだが日本でもこの記事が出た。

『中邑新日退団 WWE入り』(東京スポーツ・1月8日付)

「新日プロにとって大きな衝撃であり痛手に違いないが、最大級の功労者である中邑の希望を尊重し、すでに退団を了承している模様。」と記事は伝える。

 東スポが書くのだから間違いない。もし公式に発表されたら、我々は初めての体験をすることになる。日本のトップ団体(つまり新日本)のトップレスラーが米メジャーへ移籍、という。野球選手のメジャー移籍の流れと重ねるならば、日本のレスラーもいよいよそうなってきたかと健全でめでたいニュースにも思える。

 しかし「世界ナンバーワンの団体が世界ナンバーツーの団体のトップレスラーと契約」と考えてみると俄然ザワザワする。野球よりもハッキリと興行戦争のニオイが漂うのもプロレスである。

 中邑真輔にワクワクし、応援する気持ちは絶対に変わらないが、しばらくファンの反応がさまざま出そうだ。私が言えるのはひとつ。冒頭の座談会で「新日本プロレスは最高ゆえに、メンバーやカードが固定化しつつある。そこをどうするのか2016年の見どころ」とも話していた。スターレスラーの退団でピンチとみられるや、逆に新しい展開が起きたり、大化けする人が出てくるのもプロレス史の必須であり嬉しい誤算でもある。イレギュラーはチャンスでもある。

 となると、2016年の新日本プロレスはますます楽しみではないか。

プチ鹿島
PROFILE
1970年5月23日生まれ。お笑い芸人。オフィス北野所属。時事ネタを得意とする芸風で、新聞、雑誌などにコラムを多数寄稿。ラジオ番組「東京ポッド許可局」(TBSラジオ)、「荒川強啓のデイキャッチ」(TBSラジオ)、「キックス」(YBS山梨放送)ほか、TVや映画など多方面で活躍中。



「教養としてのプロレス」(プチ鹿島/双葉社)2014年8月7日発売 新書判304ページ





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