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レッドソックス上原浩治の140キロストレートは「なぜメジャーで打たれなかったのか!?」 vol.1

[週刊大衆11月25日号]

日本人大リーガーとして史上初のワールド・シリーズ"胴上げ投手"となったボストン・レッドソックスの上原浩治投手(38)。

いかついメジャーリーガーから三振を奪い、凡打の山を築く上原の快投に、胸のすく思いをした野球ファンは多かったはずだ。
「今シーズンの上原は6月下旬に、中継ぎから抑えに転向。持ち前の制球力と、伝家の宝刀フォークボール(米国ではスプリット)が冴えわたり、最後はメジャー屈指のクローザーとして、レッドソックスの6年ぶり8回目の世界一に大きく貢献しました。この活躍はダルビッシュなどより評価されています」(通信社記者)

レギュラーシーズン中は73試合に登板。
4勝1敗21セーブ、防御率1・09の堂々たる成績を上げた上原。
レッドソックスのチーム記録を更新する「37人連続打者アウト」という快挙も達成した。

何よりも凄いのは、ア・リーグ東地区、ディビジョン・シリーズ、リーグ優勝決定シリーズ、ワールド・シリーズと、4度の優勝を決めた試合すべてで最終回に登板した上原が、相手チームの最後の打者から三振を奪っていることだ。まさに守護神。

ただ、主に140キロ台前半のストレートとフォークボールの2種類しか投げない上原に、なぜ屈強なメジャーリーガーは手も足も出なかったのか?

巨人時代の同僚で、野球評論家の橋本清氏は次のように解説する。
「上原の投球はテイクバックがコンパクトで、腕の振りがシャープ。そのため打者は球の出どころが見づらく、タイミングが取りづらいんです。ストレートは140キロ台ですが、スピンが利いているので手元で伸びる。打者の体感スピードは、スピードガン表示以上のものがあるはずです」

加えて、ストライク率7割超という抜群のコントロール。
直球のみならず、フォークボールも自在に操れる。
これは「打者からすれば、ボールが"消える"感覚」(前同)というもののようだ。

しかも、上原のフォークは4種類もあるといわれている。
「アテネ五輪(04年)の代表練習のときのことです。捕手の城島健司が真ん中にミットを構え、上原にフォークを要求したんですが、上原は首を横に振って"好きなところにミットを構えろ"と言ったんです。そこで城島が外角に構えると、寸分の狂いもなく上原のフォークがミットに収まる。内角に構えても、まったく同じ。これには城島も目を白黒させてましたね」(スポーツ紙記者)

直球もフォークも、いつでも投げたいところに投げられる。
それが上原の最大の武器であり、強みなのだ。

大リーグ評論家の福島良一氏が言う。
「実は、メジャーの打者が一番不得手なのはチェンジアップ。速球と同じフォーム、同じ腕の振りで遅い球を投げられるからです。上原のスプリットも同じ理屈で、投げ終わるまで速球なのか、スプリットなのか、見分けがつかないんです。彼の活躍によって"クローザーは160キロの速球派"というメジャーの常識が覆されるかもしれません」

11月19日公開のvol.2に続く・・・。

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