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吉井理人が斬る!2013プロ野球クライマックスシリーズ vol.2

[週刊大衆10月28日号]

悲願のパ・リーグ制覇をなし遂げた楽天は?
「去年から対戦していて、"なんで負けてんのかな"と思ってました。投手は抑えるし、そこそこ打つ。ただ点が入らんかった。それが今季、AJ(アンドリュー・ジョーンズ)とマギーの加入で、得点力が大幅にアップしました。ただ、先発陣は去年よりも悪かった。マー君に続く信頼できる先発投手がいない。後半、2~3人出てきましたが、それでも星野仙一監督は不満でしょうね」

今季、負けなしで終えたマー君の評価は?
「意外かと思いますが、シーズン当初、調子はよくなかったんです。ただ、マウンド上で、自分の感情をうまくコントロールできるようになっていた。これは推測でしかないんですが、その転換点が、今年3月のWBC(ワールドベースボールクラシック)のチャイニーズ・タイペイ戦だったと思います」

0-2とリードされた6回から登板した田中は6~7回を4奪三振と完璧に抑える。そして8回表、日本は2点を挙げて試合を振り出しに戻す。
「同点に追いつくと、マー君はベンチで感情を露わにして、ひと吠えし、気合を入れてマウンドに向かったんですが、その回に3連打されて失点してしまいました。それを教訓にして、マウンド上で自分の気持ちを揺らさない術を身につけたんでしょう。星野監督にFOXでインタビューしたときも、"マー君は気持ちをコントロールできている"と言っていました。マー君は開幕当初、よくないながらも運を味方につけて勝ち、そのうち調子も上がって、ここまで勝ったんだと思います」

巨人と楽天にとって、どのチームと当たるのが嫌でしょうか。
「巨人が恐れるのは、前半での大量失点。先発投手陣が充実している阪神の得点力が上がってきたら、セで巨人を倒すのは阪神だと思っていました。ただ、いまの状況だと、勢いのある広島のほうが嫌だと思いますね。楽天の場合は、マー君を除く先発陣に不安があるので、西武のほうが嫌でしょうね。西武は終盤"負けたら負けたで、しゃあない"という開き直りの気持ちで戦ってきたと思います。そういう精神状態のチームは強いんです」

短期決戦ならではの起用法はありますか?
「去年の日本シリーズでは、エースを中4日で登板させました。シーズン14勝で最優秀防御率を獲得した吉川光夫と、11勝を挙げた武田勝が1戦目、2戦目に先発して失敗して"中4日で投げたい"と、僕に志願してきたんです。それで、中4日で吉川を5戦目、武田を6戦目に登板させたんですが、結果は吉川が3回途中で5失点、武田は2回3失点。うまくいきませんでしたね。そのときは"いい作戦やなあ"と思ったんですが、冷静に考えれば、投手の心理としては、早く投げて失敗を取り返したい、ということなんです。その気持ちと、中4日の疲れを天秤にかけて判断しないといけなかった。それから、短期決戦では意外にデータは当てになりません。たとえば、この投手をよく打っている、というデータを信じて代打を送っても、データどおりの結果にならないことが多い。ポストシーズンの試合は、雰囲気がまったく違いますからね。データにとらわれているうちに、試合が終わってしまいますよ」

10月23日公開のvol.3に続く・・・。

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