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吉井理人が斬る!2013プロ野球クライマックスシリーズ vol.1

[週刊大衆10月21日号]

いよいよ10月12日から2013年プロ野球CS(クライマックスシリーズ)がスタート。球界頂上決戦を目前にして、本誌は最強の解説者を直撃した。
吉井理人氏。現役投手として89年の近鉄、95年、97年のヤクルトで日本シリーズを経験。その後、海を渡ってメジャーリーガーとして活躍したのち、07年に現役を引退、08年から北海道日本ハムの投手コーチに就任し、09年と12年に日本シリーズに進出した。
13年からは『FOXSPORTS』の専属アナリストとして活躍し、野球を知り尽くす吉井氏が語るCSの見どころは。

まず、出場6チームの戦力分析をお願いします。
「そうですね、セ3位の広島は、メジャーでいうと、ワイルドカードを勝ち上がってきた勢いのあるチームという印象です。先発投手が全員、ゲームを作れるところは評価できます。ただ、先発が4~5回で潰れたらどうするか。あの"でっかいヒゲの外国人"抑えのミコライオはいいとして、ほかのブルペン陣に不安が残りますね。打撃陣のキーマンは、"ミスターサークル"丸佳浩ですね(笑)」

2位の阪神は?
「9月に入るまでは、巨人以外では阪神が一番強いと思ってましたね。先発とブルペンが充実しているし、攻撃陣もそこそこ打ってましたから。ところが、9月に失速。原因は、若い選手の勢い不足かな? 阪神の若手は、もっと調子に乗っていいと思います。お調子者は、昨季ファイターズから移籍してきた今成亮太ぐらい。いかにも"パから来た選手やなあ"という感じで盛り上げてましたその意味では、キーマンは鳥谷敬。プレースタイルは紳士的で、ジーター(ヤンキース)もそういうタイプですが、プレーオフになると、わざとはしゃいでチームを鼓舞する。スタイルが違うから嫌でしょうが、鳥谷にも、もっとチームを引っ張っていってほしい」

セ1位の巨人に死角はありますか?
「弱点は……見つかりませんねえ(笑)。特にマシソン、山口鉄也、西村健太朗のブルペンは超強力。これで先発の澤村拓一までリリーフに回ったら、先発は5回まで投げればいい。ただ、あえていえば弱点は、その先発投手陣ですね。巨人には、十分計算できて"ああ、今日は、なんも考えんと見とこ"って思える、ある意味、監督にとっての精神安定剤のような(笑)先発が今季はいない。他球団では、楽天のマー君(田中将大)、オリックスの金子千尋、ソフトバンクの攝津正。広島の前田健太、阪神には能見篤史、スタンリッジ、メッセンジャーと3人もいます。だから、早い回にビッグイニングを作られ、そのまま相手の先発投手に抑え込まれるというのが、巨人の負けパターンでしょう」

パリーグはいかがでしょう。
「パ3位のロッテは、ひと言でいうと不思議なチームです。メンバー表を見ると決して強そうに見えないんですが、実際に戦ってみると手強いんです。ボビー・バレンタイン監督が就任した頃からでしょうか。たとえば、4番の今江。"他チームなら下位打線ちゃうん?"と皆さん、思ってるんと違いますか? ところが、実際の実力は想像以上に高い。ロッテは、そういうチームですね」

吉井さんの現役時代から、そうでしたか?
「いや、あの頃はあまり強くなくて優位に戦ってました。いつでも勝てると思っていて、あとで痛い目に遭いました(笑)」
プロ野球ファンは、ご記憶だろう。吉井氏がリリーフエースとして出場した89年の「巨人VS 近鉄」の日本シリーズだ。
近鉄が3連勝したあと、3戦目に先発した加藤哲郎投手が「巨人はロッテより弱い」と発言。
奮起した巨人は、そのあと4タテし、逆転で日本一に輝いたのだ。
「あのとき加藤さんは"シーズンのほうがしんどい"という意味で言ったんですが、(パ最下位の)ロッテより巨人が弱い、という意味に取られてしまった」

シーズン終盤を8連勝で終え、2位に大躍進した西武はいかがですか?
「連勝中の渡辺久信監督の采配は、意図して勢いがつく投手起用をしているような気がします。前半劣勢のなか、あえて投手を交代させて流れを掴み、後半逆転するという起用法です。ただ、シーズンを通してこんな使い方をしていたら、ブルペン陣はブッ潰れますけどね(笑)。終盤戦だからこその起用法です。キーマンはやはり、今年大成長した4番の浅村栄斗でしょう」

4番に若手を据えるのは勇気がいるのでは?
「難しいけど、しなくちゃいけないんです。去年まで西武の打撃コーチだった土井正博さんは、"選手を育てるんはコーチやなく、監督の我慢や"と言ってました。浅村や日ハムの中田翔を見て、そのとおりやと思いますね」

10月22日公開のvol.2に続く・・・。

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