日刊大衆TOP 社会

「軽井沢バス事故」で明るみに…格安ツアーの危険すぎる「落とし穴」

[週刊大衆2016年02月15日号]

「軽井沢バス事故」で明るみに…格安ツアーの危険すぎる「落とし穴」

 乗員・乗客15人が死亡した軽井沢バス事故。警察による事故原因の解明が進むにつれ、法令で定められた運賃の下限を下回る料金しかバス会社に支払わない悪徳旅行会社の実態が明らかになった。

 また、そのあおりを受けたバス会社・イーエスピーは、低賃金で雇用できる経験の浅い高齢者に運転を頼むなど、事故の危険性が高かったことが浮き彫りに。しかし、これはあくまで旅行業界に潜む闇の氷山の一角にしかすぎなかった。ある元旅行会社社長は、旅行業界に蔓延する悪徳手口を、こう説明する。「これからは、旅行会社にとっては、春休みの海外ツアーのかき入れ時。インターネットを通じて、ツアーの予約をする人も多いと思いますが、そこには思わぬ落とし穴があるんです」

 ネット検索すれば、「ソウル3日間ツアー1万8000円」「香港4日間ツアー3万8000円」など格安ツアーの募集が大量に出てくる。その中から気に入ったツアーを選んで、利用者は申し込むわけだが……。「悪徳業者の場合、それは、ほとんどがオトリ広告。問い合わせにも“すでに予約一杯です”といい、いくらか割高ながら同じような旅行内容(代案)があるといってきたら、注意が必要です。その際、旅行内容は“企画(ツアー)”から“手配”に替わっている。本来、その違いを説明しなければならないが、利用者の無知につけ込んでツアーと勘違いさせて儲けるのが、ヤツらのやり口なんです」(前同)

 実は、「ツアー」と「手配」では、旅行会社の保障が天と地ほど違うのだ。前者は、旅行会社がどの飛行機で行くか、どこに泊まるか、どこを見学するか企画し、客を募るもの。一方、後者は、客が希望する旅行の日程に沿った飛行機や宿の手配を代行するもの。「したがって、海外ツアーの場合、万一事故で死亡すれば、旅行業約款で定められた最大2500万円の保障が適用されますし、故障で飛行機が飛ばない場合、それに代わる交通手段を確保し、予定通り旅行を履行する責任が生じます。しかし、手配の場合は、旅行手配を代行しているにすぎず、死亡保障もなければ、旅行会社に代わりの交通手段を見つける責任もない」(同)

 もし、旅先で事故に巻き込まれでもしたら、考えるだけで恐ろしいが、その他にも旅行者に大きなデメリットが隠されているという。「手配の場合はツアーと異なり、客がキャンセルすれば、高いキャンセル料を請求できる。というのも旅行会社は、キャンセル料に加え、手配にかかった手数料も請求できるんです」(同) その額は旅行会社の裁量に委ねられているという。対抗策としては、「代案がある」といってきたら、本当にツアーか、しつこく確認すること。ご用心を!

「軽井沢バス事故」で明るみに…格安ツアーの危険すぎる「落とし穴」

この記事が気に入ったら
をしよう

いいね!

@taishujpさんをフォロー

大衆のオススメ


オススメタグ


人気記事ベスト10


日刊大衆公式チャンネル


Copyright(C) 日刊大衆 Futabasha Publishers Ltd. All rights Reserved.