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「冬の便秘」は死を招く!! 寒い季節に悪くなる“便通の改善法”とは?

[週刊大衆02月15日号]

「冬の便秘」は死を招く!! 寒い季節に悪くなる“便通の改善法”とは?

 ふだんは快調なのに、寒い季節はスッキリしない……。そんな方はご注意あれ。放置すると重大病の危険性が! 改善方法を聞いた!

 真冬の深夜、街に響き渡たる救急車のサイレンの音。60代前半の男性が総合病院の救急外来に搬送されてきた。症状は、嘔吐と激しい腹痛。担当の医師はすぐに男性を診察し、腹痛の原因を特定するべく、必要な検査を行った――。その結果、腹痛の原因はなんと便秘。そう、便秘が悪化して、救急車で運ばれるハメになったのだ。そんな恥ずかしくて、怖~いことにならぬよう、この季節に多い便秘、とその解消法を知っておこう。

 若い頃は便秘とは無縁だった人でも、年を重ねるごとに腸の機能が低下して、スッキリと排便できなくなるケースは少なくない。「頑固な便秘を放っておくと腸閉塞を起こすこともあるし、痔や大腸がんなどの誘因にもなります。また逆に、自覚しないうちに大腸がんが進行した結果、便秘になることもあります」(医療ジャーナリスト)

 冒頭の救急搬送された男性だが、腸に硬くなった便が詰まってしまう重度の便秘だったため、薬で解消することができず、高圧浣腸をかけ、さらに摘便(医師がカチカチになった便を指で掻き出す処置)をして、ようやく腸がきれいになったという。読者の皆さんも「たまに下剤のお世話になるし、ちょっと痔の気もあるけど、2~3日に一度、排便があるから問題ない」なんて安心していると、大変なことになる場合もあるのだ。

「重症の便秘で病院に駆け込んでくる男性の患者さんは、そう珍しくはありません。便秘は、女性だけの悩みだと思われがちですが、実は中年以降の男性も、便秘で苦しむ患者さんは少なくないのです」と解説するのは、東京逓信病院・消化器内科医長の大久保政雄医師。続けて、「若い健康な腸であれば、便が溜まると直腸が反応して収縮し、排便するシステムが働くんですが、年齢とともに直腸の反射は低下してくるので、スムーズに便が出せなくなります。だから、機能が低下してくる高齢者は、必然的に便秘が多くなるのです。実年齢は40代でも、腸の状態がお年寄りのような人はたくさんいます」と警鐘を鳴らす。また、内科の病棟に勤務する看護師も、便秘の患者さんからの相談に対応することが、よくあるという。「便秘が続いて、硬すぎて便が出なくなり、無理して出したら痔になってしまった患者さんもいます。そうなると痛いから、ますます便が出にくくなるという“負の連鎖”に苦しむことになるのです。見ていて、とても気の毒ですね」

 しかも、冬の便秘は命に関わる事態に発展することもあるという。前出の大久保医師は、こう話す。「夜中に便意を催し、寒いトイレで思い切りいきんだら、心筋梗塞を起こしてしまった患者さんもいます。メタボ健診で高血糖や高血圧、高脂血症があり、動脈硬化を指摘されながら、なかなか改善できなかった人ですが、おそらく暖かい部屋から急に寒いトイレに行き、また、強くいきんだために、血圧が急に上がって冠動脈に一気に負担がかかったのでしょう」

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