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V独走 楽天「どろんこヒーローたちのど根性秘話」 vol.1

[週刊大衆10月7日号]

球団創設9シーズン目にして、初のリーグ優勝に王手をかけた東北楽天ゴールデンイーグルス。
開幕前、多くの野球評論家たちが予想だにしなかった快挙が、いま、現実のものになろうとしている。

もちろん、この快進撃の最大の功労者が、開幕以来負け知らずの絶対的エース・田中将大であることは言うまでもない。

「世間的には、マー君に加えて、女房役の嶋、14勝で新人王ほぼ確実のルーキー則本、ベテランの松井稼頭央らも、快進撃の立役者として知られています。もっとも今年の楽天は、彼ら以上に、昨季までは愚直に練習に励んで、レギュラー争いを繰り広げてきた選手たちの存在が大きいんです」(球団関係者)

こうした"縁の下の力持ち"を担う選手の中でも、大躍進中なのが星野チルドレンだという。

「星野監督は就任以来、辛抱強く若手選手の育成に励んできました。その中でも特に、"どろんこ3兄弟"の2人の兄貴分は、いまではなくてはならない存在になっています」(前同)

どろんこ3兄弟とは、首脳陣の命名によるもので、銀次、枡田慎太郎、阿部俊人の同年代3人のこと。
「どろんこ3兄弟と言われたのは、キャンプでデーブ大久保仕込みの早朝から始まる過酷な猛練習に、耐え抜いてきたからです。
星野監督は彼ら3人を、常にポジションを争わせて育ててきました」(同)

3人の中で、今年、最も花開いたのが3番打者の銀次。
打率は・316(9月17日現在=以下同)と、パ・リーグ全体の中でも6位の堂々たる記録だ。
「空振りの極端に少ない選手で、今季は372打席中、たった39回。もともとファームでも有名で、他球団からトレードのオファーもかなりありました」(スポーツ紙デスク)

今年は一躍、チームに欠かせない存在となったが、プロ7年目の昨季に、初めて規定打席に到達した苦労人。
出場機会に恵まれなかったのは、その弱点ゆえ。
「入団当初は、嶋の後継者としてキャッチャーにする予定だったんですが、プロ4年目で野手に転向。だから、守備がどうしても苦手なんです。それに目をつぶって起用し続けた結果、ブレークしました」(前同)

野球評論家の新浦壽夫(にうらひさお)氏は、こう言う。
「星野監督は、なかなか銀次のプレーに"うん!"と言いませんが、我慢強く使いました。チャンスを貰えたのが大きいですね」

どろんこ3兄弟の2人目の兄貴分は、銀次と同期入団で、互いにライバル同士の枡田。
「高卒で左打者ながら楽々と左中間にホームランが打てるため、コーチ陣は驚いたと言います。イースタンで史上初の3カ月連続満塁本塁打を打つなど、目立った存在でした。ただ、ケガに泣かされ続けて、なかなか一軍に定着できなかったんです」(前出・デスク)

本格的に一軍に昇格した昨年も、左ひざ後十字靭帯の損傷という大怪我によりシーズン半ばでリタイア。
今季も5月に二軍戦での死球で右手甲を骨折したが、7月に復帰。
現在は6番打者として長打を量産中だ。
復帰に際して、こんなエピソードがあったという。
「どうせ二軍だし、寮にいても息がつまるので、後輩の聖澤と一緒に遊びに行こうと外泊許可をもらったらしいんですが……」(前同)

その際、枡田は寮長からある条件を念押しされていたという。
「携帯電話に常に注意しておけという条件です。そしたら寮長の予感どおり、その日のうちに一軍から呼び出し電話がきて、翌日の試合で大活躍。もし、このとき、うっかり電話に出られなかったりしたら、星野監督のことだから、起用は当分なかったでしょうね」(同)

10月4日公開のvol.2に続く・・・。

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