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野村克也×二宮清純 プロ野球ぶった斬り対談 「頂上決戦は楽天VS巨人」で決まり! vol.3

[週刊大衆10月7日号]

二宮:辛口の野村さんが珍しく「宮本と稲葉は監督として成功する」と語っています。

野村:まあ、2人とも苦労していますからね。
エリートで入ってきてスターのまま終わると、指導者になったとき、底の浅さが露呈するんです。
誰とは言いませんが(苦笑)。
ただ、僕は球界では嫌われているから、彼らにとって"野村派"のレッテルを貼られるのはマイナスでしょう。
その点は心配していますよ(苦笑)。

二宮:8月に日米通算4000本安打を達成したイチローについても、お聞きしたい。

野村:彼は間違いなく天才ですよ。
天才のひと言で片づけちゃ申し訳ないけど、ワンバウンドのボールをヒットにするなんて、常識では考えられない。
実はイチローがまだ無名だった頃、オープン戦で見たときに素晴らしいバッティングをするので、スカウトに「おいっ、鈴木一朗という選手、ウチのリストには入ってなかったのか」と聞いたんです。
すると「高校時代はピッチャーだったので、バッターとしては見ていませんでした」だって。
アホか、と思いました(笑)。

二宮:そのイチローとは95年の日本シリーズで対決しました。
彼のバットを封じた野村ヤクルトが、4勝1敗で日本一に。

野村:あのときは、"口でやっつける"作戦だった。

二宮:といいますと?

野村:まともに勝負しても勝てないんだから、言葉で心理戦を仕掛けようと。
マイクを向けられるたびに、「どうせ打たれるなら内角を突く。逃げて打たれるくらいなら、そのほうがいい」と繰り返したんです。

二宮:当然、イチローも聞いているだろうと……。

野村:そのとおりです。
で、シリーズが始まってボールの見逃し方を見たら、明らかにインコースを意識している。
しめしめですよ。
でも、実際はインコース攻めを匂わせておいて、外角で仕留める作戦(笑)。

二宮:お話は尽きないのですが、野村さんは結果も残し、人も残した。
いまやID理論は球界最高峰の学術書です。
もう野球でやり残したことはないのでは?

野村:ひとつだけあります。
高校野球の監督になれなかったこと。

二宮:それは意外ですね。

野村:僕が小さい頃、京都で甲子園に出るのは京都市内の学校でした。
京都市外、ましてや峰山高校みたいな郡部の学校なんて夢のまた夢の世界。
それで3年、プロでやったら、田舎に帰って母校の監督でもやろうと思っていたんです。
当時はプロを辞めて、高校野球の監督になる人がたくさんいましたから。
正直、まさかプロで、これだけやれるなんて思ってもみなかった。
高校野球は野球の原点。
もう1回、生まれ変われるのなら、次は高校野球の監督をやってみたいですよ。

二宮:最後に日本シリーズの予想を。

野村:東北楽天と巨人の対決になれば盛り上がりますよ。
仙台で巨人を迎え撃つ。
楽天ファンの多くが、そう願っていると思いますね。

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