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「孤高の帝王」ジャンボ尾崎67歳 知られざる「満身創痍」と「母への想い」

[週刊大衆02月17日号]

〈私のゴルフ人生で真のカウントダウンが始まったようだ。最近の私のゴルフ内容は恥ずかしいとしか言いようのない内容である。(中略)いずれにしても、終わりが近づいている事に間違いはない〉

先月20日、ジャンボこと尾崎将司(67)は自らの心境を、こうブログに綴った。

人に弱みを見せるのを嫌ったジャンボらしからぬ発言。メディアは、これを引退の決意表明だと報じたが、確かに尾崎が決断を迫られている心境が窺える。

いまでこそ予選落ちが続いているが、尾崎の打ち立てたプロ通算113勝という記録は、ゲイリー・プレーヤーに次ぐ記録。いまの若手選手たちには達成不可能な金字塔だろう。

デビュー当時の石川遼が尾崎を慕って教えを請うたのは有名で、彼をリスペクトする若手選手は多い。

もともと西鉄ライオンズの投手だった尾崎は、オフにゴルフをしていたことがバレて中西太監督と折り合いが悪くなり、3年で退団。

その後、習志野CCでの修業を経て1970年にプロデビューした。翌年には初優勝して堂々の年間5勝。一躍、ゴルフブームの立役者となったが、その後の華々しいゴルフ人生は故障との戦いでもあった。

特に、プロ野球時代に痛めた腰には悩まされ続け、腰痛が元で2度のスランプを経験している。また、40代半ばからは痛風を発症し、薬を飲みながらのプレーもしょっちゅうだった。

02年には55歳で優勝をして世界最年長のレギュラー優勝者に返り咲いたが、腰痛は悪化するばかり。
06年、思い切って手術をして復活を期したが、その後は優勝どころか、1年間すべて予選落ちの苦戦が続いた。

今では腰痛に加えて背筋痛も加わり、満身創痍状態での出場が続いている。

アメリカでは、年間を通じて予選をクリアできなかった選手は次年度から引退するという申し合わせがある。日本でも、このルールを適用しようという声があがっており、永久シード権で出場できる尾崎に対しても、「引退しろ」という野次が出た。

周りの状況と肉体の限界が今回の引退表明の背後にはあるが、一方で引退を躊躇させる存在もある。

徳島県の実家で彼を応援する母親の寿子さんだ。最盛期、尾崎三兄弟が優勝争いするシーンを誰よりも楽しんだのは母親だった。

本人のなかでも、昨年、エイジシュート(スコアが年齢を下回ること)を達成したときのように、強いジャンボの姿を母親に見せたい気持ちがいまでもある。

夏場の湿気は腰痛にも響く。夏までに1勝して引退……それが尾崎の偽らざる気持ちだろう。

(ゴルフ評論家・早瀬利之)

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