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“永久に不滅です”ミスター長嶋茂雄80歳「伝説の名言」を振り返る!!

[週刊大衆2016年02月29日号]

“永久に不滅です”ミスター長嶋茂雄80歳「伝説の名言」を振り返る!!

 プレーのみならず、言動でもファンを楽しませる不世出の野球人。その名文句で歩んだ偉大な足跡をたどってゆく!

 2月20日、日本プロ野球界の生きる伝説・長嶋茂雄巨人軍終身名誉監督が、80歳(傘寿)を迎える。これを記念して、本誌は「長嶋史」を彩る数々の名言をピックアップ。偉大なる野球人の足跡を「言葉」で、振り返ってみる。

 ミスターといえば、真っ先に思いつくのが、1974年10月14日の引退セレモニーで発した、この言葉。

●<私は、今日ここに引退いたしますが、我が巨人軍は永久に不滅です>

 ミスターの「巨人愛」を象徴する名言中の名言。今でも他球団のベテラン選手がFA先の球団に迷ったとき、この言葉が最終的に巨人軍を選ぶ決め手になるというから、言葉の力は強力だ。長嶋茂雄が、「栄光の巨人軍」でプロ生活をスタートさせたのは58年。開幕戦で国鉄スワローズのエース・金田正一に4打席4三振を喫するという、屈辱のデビューだった。後にミスターは、このことを、

●<ぼくのバットマン生活の土台は、あの4三振で作られた>(『長嶋茂雄語録』河出文庫)

 と述懐している。これで「プロは甘くない」と思い知らされたミスターは、気を引き締めて練習に取り組み、大打者に成長した。金田はこのときのことを「とにかくスイングスピードが速い。これには長嶋という選手を認めざるをえなかった」と回顧している。

 ミスターは、三振してもヒットを打っても、とにかく絵になった。豪快にバットを振ってヘルメットが飛ぶという写真が有名になったが、実は「わざと」やっていたという。

●<ぼくね、いかにヘルメットをカッコよく飛ばすか、鏡の前で練習したんです>(前掲書)

 番記者にもよく言っていたこの言葉。プロスポーツがエンターテインメントであるということをミスターがよく理解していた証左だ。ミスターは、天才肌の打者であるとよくいわれる。

●<ぼく流の打撃の極意は自然体にある>(同)

●<打てると思うと、本当に打ててしまうのだ>(同)

 などという言葉を聞くと、なるほどと思わされるのだが、言葉通り受け取るのは野暮。長嶋は人知れず人一倍バットを振り、努力を重ねていた。「自然体」はその努力の結果なのだ。ただ、

●<プロなら陰の苦労や苦悩を人前で見せるべきでない>(同)

 というのがミスターの哲学。

●<努力は人が見てないところでするものだ。努力を積み重ねると人に見えるほどの結果が出る>(同)

 という言葉からも、このことが分かる。「電気もつけない真っ暗な自宅地下室で素振りを繰り返すんですが、気がついたら、いつの間にか明け方になっていたなんてことが、しょっちゅうあったようです」(スポーツ紙ベテラン記者)

●<スランプなんて気の迷い。普段やるべきことを精一杯やって、土台さえしっかりしていればスランプなんてありえない>(同)

 人一倍練習しているという自負があるからこそ、ミスターはスランプに陥っても、比較的早い段階で抜け出すことができたという。ケガについてもミスターは独特の考えを持っていた。

●<どんなにケガをしても発表さえしなければ、それはケガではない>(『長嶋茂雄物語』晋遊舎)

 現役時代の17年間、毎年130試合近くの試合にフルイニング出場し続けた長嶋。ケガのない選手という見方が一般的だが、実は、小さなケガを押し隠してバッターボックスに立ち続けたのだろう。

●<スターというのはみんなの期待に応える存在。でも、スーパースターの条件はその期待を超えること>(前出の『長嶋茂雄語録』)

 というのがミスターの持論。そんなミスターが、本当のスーパースターになった瞬間が64年6月25日の天覧試合。ミスターは、9回裏対戦相手の阪神・村山実投手から劇的なサヨナラホームランを放って巨人を勝利に導いた。打たれた村山は死ぬまで、あれはファウルだったと言い張っていた。しかし、ミスターは、

●<村山さんがね、あの打球をファウルだって言ってましたね。最後の最後まで。だって、左中間よりだったからね。文句なし>(『ONの“メッセージ”』ぴあ)

 と、ホームランであったことを確信している。村山は、ミスターを生涯のライバルに見立てていたようだが、ミスター自身は、ライバルについて独特の考えを持っている。

●<ライバルなんて使わないでくれよ。僕にとっては自分がライバルだよ>(『伝説の長嶋茂雄語。』小学館)

 同僚の王貞治をライバルに見立てるメディアも多かったが、ミスターはライバル視されるのを嫌っていた。ONが監督として戦った2000年の日本シリーズが終わった後、ミスターはある対談でこう語っている。

●<ON対決は二度とやりたくありません>(『週刊ポスト』01年1月1日号)

 真意は次のようなもの。「正直いってやりづらかった。なぜかといえば、ワンちゃんはやっぱり戦友なんです。時代の流れとはいえ、V9時代を築いてきた仲間と勝敗をかけて対決するという環境が、ボクはやりづらかった」(長嶋氏・同)

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